■ サイエンスコミュニケーションで築く共創の未来

 当社は、北海道大学発認定スタートアップとして、「聞く力」と「サイエンスコミュニケーションのデザイン」を核に、科学技術の社会実装を加速させる企業です。科学技術が社会に広く受け入れられ、価値を発揮するためには、リスクや負の側面を含めた正しい情報提供と議論、そして科学では答えられない倫理的・社会的課題への対応が欠かせません。当社は、専門家と非専門家、異なる立場の組織間の対話を円滑にし、課題解決とイノベーション創出を支援します。

サイエンスコミュニケーションの必要性

■ 強み ― CoSTEPの知見とネットワーク

 当社の強みは、日本のサイエンスコミュニケーション教育を牽引してきた北海道大学 「CoSTEP(科学技術コミュニケーション教育研究部門)」を基盤としていることです。2005年の設立以来、CoSTEPは1,400人以上のサイエンスコミュニケーターを輩出。当社はその出口戦略として2024年に起業し、代表を含む経営陣はCoSTEPの修了生で構成されています。

■ 顧客 ― 科学技術を社会とつなげたい組織をターゲット

・大学・研究機関 :学術広報や社会的インパクト評価を必要とする組織
・企業      :先端技術の社会受容やリスクコミュニケーションを求める研究・開発部門
・行政機関・自治体:科学的エビデンスに基づく政策形成や住民対話を行う部門
・公的研究プロジェクトの運営主体:産学官連携や共創型イノベーションを推進する組織

■ ビジネスモデル ― 多様なニーズへのソリューション

 サービス内容は、コンセプト企画、サイエンスライティング、ウェブ制作、イベント企画運営、社会的インパクト評価、研修プログラム開発など多岐にわたります。丁寧なヒアリングで課題を言語化し、コンサルティングを軸に最適な解決策を企画・実行します。

サイバコのサービス

■ 今後の展開 - 科学と社会の協創を促す社会的インフラを目指す

 サイエンスコミュニケーション市場は、大学や研究機関の広報費だけで少なくとも82億円規模と試算。企業や行政の研究費を含めれば、その可能性はさらに拡大します。サイバコは段階的な成長計画を掲げ、5年後に売上高2.4億円を目指します。


 
コメンテーターより
弁護士法人 内田・鮫島法律事務所 弁護士 多良 翔理 氏
 

 株式会社サイバコ様は、「聞く力」を核に、研究者・行政・企業・市民の多様な声を丁寧に可視化し、科学技術の社会実装に必要な論点整理・対話設計・評価を一貫して支援されており、教育や人材育成も含めた伴走型の取り組みにより、実装の再現性と持続性を高めておられます。社会課題の可視化から解決に向けた計画策定まで、現場に根差した実効性ある成果の創出が期待されます。

弁護士法人 内田・鮫島法律事務所 弁護士 多良 翔理 氏

 
※「The INDEPENDENTS」2025年9月号 - P.17 掲載
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