<特別レポート>
アントレプレナーシップ活動に取り組む学生に活動費を助成
認定NPO法人インデペンデンツクラブは、社会や身の回りの課題に向き合い、解決策を自ら考え実行しようとする高校生のアントレプレナー活動に対して、活動資金の一部を助成する「SuperStudentsProject(SSP)」を開始しました。
現代は、社会課題の解決においても個々人のキャリア選択においても「これが正解」という一つの道が存在しない時代であり、自ら仮説を立て、行動によって検証しながら自分なりの答えを見つけていく力が一層求められています。
インデペンデンツクラブは、この力こそがアントレプレナーシップであり、本格的な起業家だけでなく、これからの社会を生きるすべての若い世代に必要な基盤だと考えています。
起業家教育実践における必要資金
一方で、日本の学生の起業・アントレプレナー志向は、まだ十分とはいえません。
大学生起業家はもはや珍しい存在ではないものの、学生全体に占める割合は約1.5%にとどまり、世界平均約10.8%と比べると大きなギャップがあります。加えて、たとえ高校生が社会課題の解決に向けたプロジェクトを構想しても、活動に必要な機器や制作費、調査費用など、実行段階で資金の壁に直面しチャレンジを諦めてしまうケースも少なくありません。
SSPは、この「やってみたい」と「実際にやれる」の間に横たわるギャップを、寄付による基金を通じて埋めていくことを目的としています。
西大和学園高等学校との取り組み
2025年度(初年度)は、全国でもトップクラスの進学校である西大和学園高等学校とともにトライアルを実施しました。西大和学園は、社会課題を調査するだけでなく、自ら解決のための企画を立て、実際にサービス提供まで行う実践型プログラム「Action Innovation Program(AIP)」に取り組んでおり、その教育姿勢とSSPの趣旨が自然に重なりました。
初年度は同校の生徒から応募を募り、審査のうえ4チームを採択し、各チームに活動助成金を提供しています。プロジェクトのテーマは、小児がん患者支援のレモネードスタンド、女性オストメイト用パウチカバーの開発、地域のSNS PRサービス、体調不良のセルフチェックアプリなど、多様な社会課題に根ざしたものが並びました。
高校生の実践から見えるアントレプレナーシップ
これらのプロジェクトに共通しているのは、必ずしも「起業」や「ビジネス」を第一の目的としていない点です。生徒たちは、自分や身近な人が直面してきた困りごと、地域や社会の中で見過ごされている課題に気づき、「自分たちなりの解決策」を形にしようと試行錯誤を重ねています。インデペンデンツクラブは、そのプロセスこそがアントレプレナーシップ教育の核であり、たとえ事業化や収益化に至らなくとも、仮説立案と実行・検証の経験が、今後の人生の大きな糧になると考えています。その意味でSSPは、いわゆる「ビジネスコンテスト」というよりも、高校生が社会に向けて最初の一歩を踏み出すための実験場でありたいと願っています。
対象校の広がり(2026年4月以降)
来年度(2026年4月以降)は、この取り組みを西大和学園1校にとどめるのではなく、対象校を少なくとも4校へと広げていく予定です。まずは高等学校での展開を中心としつつ、中学校や専門学校、大学などへ対象を広げていくことも視野に入れています。学校ごとに教育方針や探究・起業プログラムの形はさまざまですが、その違いを尊重しながら、既存のカリキュラムに寄り添うかたちで資金面のサポートを行っていくことを重視しています。
寄付による支援と税額控除
SSPは、有志の方々からの寄付によって設けられる基金を財源として運営されます。寄付者の皆さまからお預かりした資金は、高校生たちの具体的な活動に直接結びつき、プロトタイプ制作費や実証実験の費用、調査や検証のための経費などに充てられます。その一つひとつが、若い世代が自ら社会課題に向き合い、行動を通じて学ぶ機会の拡充につながります。なお、2026年3月17日時点で、寄付者は13名、寄付総額は635,000円、支出は200,000円となっています。なお認定NPO法人であるインデペンツクラブへの寄付金は全額税額控除となります。
若い世代の挑戦を応援していく
認定NPO法人インデペンデンツクラブは、SSPを通じて、「正解のない社会」を生きる高校生が、自ら問いを立て、仲間とともに試行錯誤しながら学びを深めていくプロセスを伴走し、静かに支えていきたいと考えています。アントレプレナー活動を通じて本格的なスタートアップとしての活動へと歩み出す学生が現れた場合には、起業実務経験者によるメンタリングやエンジェル投資といった、次のステージに進むための支援も提供していく構想です。
活動実績

SSP(西大和学園探究ファンド)助成金 4件 計200,000円
① おおさかレモネードスタンドプロジェクトPilina(小児がん患者支援)
② 見えない障害に見えるやさしさを~Narielle~(女性オストメイト向けパウチカバー開発)
③ Snapshot SPARK(奈良県王寺町で写真から始める新たな地域創生のカタチ)
④ Lunaris-「気づき」を届けるセルフチェックアプリ
寄付のお願い
認定NPO法人インデペンデンツクラブでは、皆様からのご寄付を全国各地での事業計画発表会の企画・運営はじめ、ベンチャー企業成長支援の活動費として大切に使わせていただいています。
また、「認定NPO」を維持するためには「1口3,000円~/年間100名以上」という条件を毎年継続してクリアすることが求められます。
皆様と共に個性あふれる起業家の支援をより拡大発展させていくため、寄付ご支援を宜しくお願いいたします。
◆ 寄付お申込み ◆ https://indep.club/donation#flow
※「 SuperStudentsProjec(SSP)」事業へのご寄付をいただける場合は、寄付申込フォームに
「 SuperStudentsProjec(SSP)」のために寄付する旨をご記載ください。
※ SSPに関するお問い合わせ先
インデペンデンツクラブ事務局 SSP担当 ssp@independents.jp
※「THE INDEPENDENTS」2026年4月号 P.10-11 より
※ イベント開催時点での情報です