建設技能職の育成課題を解決する
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■建設業界の深刻な育成課題
現代の建設業界では、新たな技能者の育成が重大な経営課題となっています。特に専門校を持たない中小企業では、3年以内の離職率が80%以上に達し、定着率の低さが大きな問題となっています。そして、
・育成できる社員の不足
・ノウハウの非体系化
・時間とコストの制約
・OJT中心で属人的な育成
こうした課題により、従来の「見て覚える」文化から脱却できない企業が多く、若手の離脱や技能継承の断絶が顕在化しています。
■ 職人定着育成SaaSプラットフォーム「カシスト®」サービス
カシストは、建設・製造業などのフィジカル領域における職人の短期育成支援を専門としています。ベテラン職人の技能をデジタル化し、未経験者でも短期間で即戦力となるよう支援サービスを提供しています。
(特徴)
①動画マニュアル制作:ベテラン職人の技術を動画で可視化し、未経験者でも理解しやすい形で提供。
②多言語対応:外国人労働者向けに、母国語での学習をサポート。
③クラウド管理:スマートフォンやタブレットでの学習が可能なクラウドベースのプラットフォームを提供。
④スキル評価制度:習得度を数値化し、成長の可視化を支援。
(実績と効果)
・育成スピード300%以上向上
・未経験外国人が1年でベテラン並み技能に到達
・顧客満足度:19% → 63%に改善
・離職率:19%減少 → 定着率向上
・売上:3年で200%増加
(実際のモニター企業からの声)
「足りない部分が明確になり、頑張りがいがある」
「育成プログラムがあることが採用の武器になる」
■ 「技能継承の断絶」という社会課題に真正面から取り組む
カシストのターゲット市場は、従業員19名以下の建設技能職企業(全体の94%)で、育成機関を持たない専門職種です。2025年下半期に東京オフィス・福岡オフィスの開設を予定しており、全国展開を視野に入れています。また、リフォーム塗装業界に特化した「カシスト®リフォーム塗装」のβ版を2025年3月27日にローンチし、100社限定で無償トライアルを提供しています。 これらのサービスにより、従来5〜7年かかっていた技能職の育成期間を大幅に短縮し、未経験者でも1年で20年職人の基礎技術の75%を習得できることを目指しています。 今後も「理想の上司をスマホの中に」というミッションのもと、職人の技能継承と若手育成を支援し、建設・製造業界の人材不足解消に貢献していきます。
コメンテーターより![]() |
高齢化の加速する日本の建設業等において、引退するベテラン職人達が有するノウハウをどう残していくかは、大きな課題の一つである。カシスト社のシステムは、独自のアルゴリズムや機能により職人達が有するノウハウを抽出し可視化することで、当該課題の解決に挑むシステムであり、今後の建設業等の存続・発展のために非常に大きな意味を持つと考える。 弁護士法人 内田・鮫島法律事務所 弁護士 市橋 景子 氏 |
※「The INDEPENDENTS」2025年6月号 - P.7 掲載