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「特別講演『徳島大学発スタートアップを支援する産学連携キャピタルの取組み』」

 <イベントレポート>

2024年7月26日 徳島インデペンデンツクラブ
@ 電脳交通本社
+ Zoom ウェビナー配信

■ イベント詳細 https://www.independents.jp/event/732

 
 

特別講演 レポート

■産学連携キャピタル(AIAC)の概要
AIAC(Academia-Industry Alliance Capital)は一般社団法人大学支援機構95%と阿波銀行が5%の株主となり徳島大学発ベンチャー等に出資するベンチャーキャピタルです。前徳島大学長野地澄晴氏は「研究はコストではなく投資である。この投資を生かすためには、研究成果を社会に実装しなければならない」「研究者には研究費だけでなく、起業による研究資金調達の方法も、興味ある研究者には同時に提供すべきであり、そうすれば研究者はもっと自由に、しかも豊かに研究を継続することができる」という理念を掲げ、2016年に大学発ベンチャー認定制度の樹立と、研究を支援するクラウドファンディングシステムを構築し、2020年にVCを設立しました。


■ファンドの運用と投資先について
ファンドとして「産学連携1号投資事業有限責任組合」を運用しており、徳島大学発のシーズを基にしたベンチャーを中心に現在、4社に投資しています(*8月1日に5社目となる㈱amidexへの投資を実施。デジタル技術を駆使した低侵襲歯科治療システムの開発、提供を行っている)。1社目の㈱セツロテックは、ゲノム編集技術を用いたサービスを提供し、産業動物の応用を目指しています。2社目の㈱グリラスは、食用コオロギの生産と販売を進めている企業で、現在はコオロギの飼料応用の開発も進めています。3社目のSLPS(㈱Smart Laser & Plasma Systems)はレーザープラズマ技術を利用し、プラント内の変化をリアルタイムで把握する技術を持っている企業です。4社目の㈱サウスウッドはAIを搭載したモバイル超音波診断装置の開発を進めています。

■専門家がサポートする運用協力体制
特徴はREVIC(地域経済活性化支援機構)と連携し、投資を専門家がサポートする体制を整えており、〈バイオ〉〈物理科学〉〈情報・知財〉〈リサーチ〉〈財務、経営〉などの専門家をREVICから派遣していただいています。

■地元企業との連携と今後の展望
ファンドには地元企業も6社出資しており、徳島全体のスタートアップエコシステムの強化を目指していきます。
1号ファンドでは、大学関連ベンチャーの支援をキーワードに掲げ組み入れも順調で、新たに2号ファンドの設立に向け準備しています。今後のファンドにおいては、徳島や四国全体の成長に貢献することを踏まえると、投資対象企業の枠組みに関して再検討する余地があると考えています。

 

※「THE INDEPENDENTS」2024年9月号 P.6 より
※ 冊子掲載時点での情報です

株式会社産学連携キャピタル

住所
徳島県徳島市南常三島町2-1VBL棟3階
代表者
代表取締役 田中雅範
設立
2020年3月2日
資本金
1百万円
従業員数
2名
事業内容
ベンチャーキャピタル
URL
https://aiac.co.jp/
情報更新日
2024年7月8日

※上記は、情報更新日時点での情報です。