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「日本の力になる外国人の力になることで、日本の少子高齢化問題を解決する」

<起業家インタビュー>

― GTNは日本に住む外国人に対して様々なサービスを提供しています

当社は外国人が日本に来て生活する際の様々な課題に対してソリューションを提供しています。外国人が日本で家を借りる際の家賃保証や生活サポート、快適なモバイル通信の提供、外国人人材の採用サポート、金融関連の課題解決サポートなどを行っています。韓国やベトナム、モンゴルにも拠点を持っており、日本に来る前からのサポートやビジネスの海外展開なども行っています。

 

― どのようにしてGTN創業に至ったのですか

以前行っていた韓国進出のコンサルティング事業を売却した際、社員のほとんどが韓国人であったため、日本に来て家を借りることができず保証人を頼まれました。この時に私は日本が外国人にとって住みづらい環境であるということに気付き、日本に住む外国人の課題解決に取り組もうと考えました。そのため私はGTNを創業し、まずは家賃保証事業からスタートしました。

 

― 創業から今までどのようにして事業を拡大してきましたか

最初は外国人の家賃保証に特化した事業からスタートし、その後保証とシナジーを持つ住宅仲介の事業や、保証事業の付帯サービスとして外国人の生活サポートを始めました。そして、通信の規制緩和と同時にモバイル事業も始めました。モバイル事業は保証事業と同様積み上げていくビジネスです。一人当たり数千円から利用者を増やす必要があり、当初は大きなマイナスになっていました。しかし、外国人向けのスタートアップビジネスを行う一方で、会社として採算を取るための仲介業を行っており、その両輪を回す経営を行うことで会社として成長してきました。金融事業に関しても規制緩和とともに事業を始めました。

 

― 海外での取り組みについて教えてください

当社は韓国、ベトナム、モンゴルに海外拠点を持っており、日本に来る人材を海外の時点からサポートをしています。ベトナムは日本への就労者が多く、ハノイやホーチミンでは優秀な人材を現地で雇用して教育を行ったり、留学の手伝いをしたりしています。モンゴルでは新日でエンジニアが多いことから、日本で働くための手伝いに加え現地のエンジニアに当社のシステムを担ってもらっています。ベトナムのダナンも同様にエンジニアが多くシステム開発を行なっています。また、韓国では日本以上に少子高齢化が進んでいます。そのため、韓国からの留学生のサポートに加え、韓国を市場として捉えることで日本でのビジネスモデルを適用しています。

 

― 在留外国人市場の事業環境はどう変化していますか

現在外国人を採用する企業が増加しており、事業環境としては上向きになってきています。これは特定技能の制度によって単純労働を含む業務に外国人を採用することが可能になったからです。また、育成就労の新制度によって海外からの人材確保に対して積極的になってきています。そのため、特定技能の市場は急拡大が予想されており、非常に重要な市場として捉えています。当社は特定技能に対して、暮らしや住まいの支援事業はもちろん、受け入れ支援や人材育成・紹介、キャリアサポート等を行っています。

 

― 多様な文化を持つ人材を抱えるGTNではどのようなマネジメントをしていますか

私は外国人が日本に来て帰る時に日本を好きになっていて欲しいという考えや、外国人の優秀さを知っているが故に日本と海外との関係を良くしたいという考えのもと創業しました。そのため、日本において外国人が日本人と同等のチャンスがある環境を目標としています。また、深刻な日本の少子高齢化による問題の解決のためには外国人の助けが必要だと考えています。そのためには、日本企業が多様性と自由経済を実現し、優秀な人材を世界中から登用する環境づくりが重要です。その中で当社は社員377名中約7割が外国人で24言語を扱います。技術によって言語の壁を壊すことはできますが、文化の壁を壊すことはできません。そのため、マネジメントは「GTNスタイル」として年功序列などの日本的な文化は一切無視した社内における差別も許さないというカルチャーを作ってきました。このように社内文化としても先入観を排除し、外国人におけるリーディングカンパニーとしての責任を果たしていきたいと考えています。

 

― 今後の展開について教えてください

当社は在留外国人市場において多くのアカウント数・情報を有しています。そのため、この情報を生かした様々なサービスのサブスクリプションモデルをクロスセルによって拡充していきます。様々な単系のサービスの提供からそれらを顧客にクロスユースしていただくことで、外国人の生活を総合的に支援する体制を整え、非常に高いLTVを実現させています。また、今後は事業のエリアを地方に拡大させていきます。全国各地にGTNのネットワークを拡大させていくことでさらなるアカウント数の獲得を目指します。将来的には日本に住む外国人の渡航前から家探し、生活、キャリアまで暮らしの全てをGTNが提供する世界を目指しています。

 

interviewed by kips 2024.2.6 




【株式会社グローバルトラストネットワークス】  (→イベント登壇情報
設 立 :2006年7月26日
所在地 :東京都豊島区東池袋1-21-11オーク池袋ビル2階
資本金 :9億4946万600円
事業内容:外国人専門の賃貸住宅保証事業・不動産賃貸仲介事業・生活サポート事業 等
従業員数:377名(2024年01月現在)
 
 

 

【代表者略歴】

株式会社グローバルトラストネットワークス
代表取締役社長
後藤 裕幸 氏 Hiroyuki Goto

 

生年月日:1978年6月12日  出身高校:私立熊本学園大学付属高等学校

2000年 中央大学法学部在学中に起業し、オンラインゲーム、ファッションサイトを開設。
2003年 有限会社ミューゲートを設立し、代表取締役社長に就任。2004年に退任。
2004年 株式会社ミューを設立し、代表取締役社長に就任。2006年に退任。
2006年 株式会社グローバルトラストネットワークスを設立し、代表取締役社長に就任(現任)
 

※「THE INDEPENDENTS」2024年3月号 - P.2-3より

株式会社グローバルトラストネットワークス

住所
東京都豊島区東池袋1-21-11オーク池袋ビル2階
代表者
代表取締役 後藤裕幸
設立
2006/7/26
資本金
9億4946万600円
従業員数
377名(2024年01月現在)
事業内容
・外国人専門の賃貸住宅保証事業 ・外国人専門の不動産賃貸仲介事業 ・外国人専門の生活サポート事業 ・外国人専門のアルバイト・就職紹介事業 ・外国人専門の携帯電話サービス事業 ・外国人専門の旅行事業
URL
https://www.gtn.co.jp/
情報更新日
2024年2月2日

※上記は、情報更新日時点での情報です。