「九州工業大学のスタートアップ支援の取り組み」

【國本 行彦】  1960年8月21日生。 東京都立志村高校卒業。 1984年早稲田大学法学部卒業後、日本合同ファイナンス（現・JAFCO）入社。 2006年1月5日（株）インディペンデンツ（現（株）Kips)設立、代表取締役就任。 2015年11月9日　特定非営利活動法人インデペンデンツクラブ　代表理事就任（現理事） 2020年6月　(株)ラクス社外取締役就任

　国立大学法人九州工業大学（Kyutech）産学イノベーションセンターは「PARKS」の主幹機関として、ベンチャー支援とアントレプレナー教育に取り組んでいます。Kyutech発ベンチャーは43社あり、資金面ではGAPファンドによりR4年度は5社が採択されています。

　安川財閥（安川電機）等が母体となって設立されたKyutechは、工学部のある戸畑キャンパスではロボットや環境関連分野に強みがあります。一方で飯塚キャンパスの情報工学部、若松キャンパスの生命体工学部などではユニークな研究開発も行われています。

　JSTによる「大学・エコシステム推進型スタートアップ形成支援」の採択を受け2022年5月に設立された「PARKS（パークス）」はスタートアップエコシステムとして九州・沖縄の18大学と1機関が参加しています。

　アントレプレナー教育では「PARKS」と連携して高校生向けにSDGsや宇宙・衛星開発を対象としたアントレプレナーシップ教育を行っています。全国でも同様の取り組みを行っている大学は増えていますが、北九州市と連携したKyutechの取り組みは地域を大きく変えていく可能性を感じています。

　※「THE INDEPENDENTS」2024年3月号 - P.13 より