日本では輸入もできないルピナス豆の独自開発で、目指すたんぱく質不足問題

ハッコウホールディングス株式会社  代表取締役 入海 健

 当社は、ルピナス豆を用いた製造販売と栽培・発酵技術の研究開発を行っています。

 2050年までの需要に対してタンパク質が不足している現状があります。そこで大豆が注目されているのですが、それだけでは世界を救うほどの供給量は難しいとされています。大豆の生産には大量の水が必要になります。

 当社が注目している「ルピナス豆」は大豆の3分の1の水で栽培可能で、大豆と同等のタンパク質を確保しています。しかし、日本ではアルカロイドの含有量がネックとなり輸入制限があります。

 我々は、3年間の育種によって日本初の低アルカロイド品種の開発に成功しています。今後は、さらに品種改良などの栽培を行いつつ、EC展開や通販向けの商品開発を進めていきます。

 最終的には、海外(特にアメリカ)市場を取りに行くことを目指しており世界中のタンパク質不足に日本から挑戦していきます。

 

ルピナス豆


※「The INDEPENDENTS」2024年2月号 - P.10 掲載