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「地方のスタートアップ育成」

  【國本 行彦】
1960年8月21日生。
東京都立志村高校卒業。
1984年早稲田大学法学部卒業後、日本合同ファイナンス(現・JAFCO)入社。
2006年1月5日(株)インディペンデンツ(現(株)Kips)設立、代表取締役就任。
2015年11月9日 特定非営利活動法人インデペンデンツクラブ 代表理事就任(現理事)
2020年6月 (株)ラクス社外取締役就任
 

 2022年IPO企業91社のうち本社が東京の企業は68社(74%)でした。TOKYO PRO Market上場は21社で、東京本社の企業は11社(52%)です。インデペンデンツクラブの事業計画発表企業数(2022年4月~23年3月)は114社で、うち東京本社の企業は33社(29%)でした。昨年度のインデペンデンツクラブは、島根、愛媛、鹿児島と西日本地域での開催数が増え、地域的には西日本地区(中四国・九州)が21社と最も多く、前年度10社より倍増しました。

 東京一極集中と言われますが、地方のスタートアップ企業数も年々増えてきています。課題は支援育成体制です。石川県では当地出身の首都圏で活躍するIPO経験者やベンチャーキャピタリストがメンターとなり地元スタートアップの育成を強化しています。鹿児島インデペンデンツクラブでは塩崎県知事自らが地域一体となったスタートアップ育成を強調しています。これから本格化するスタートアップ育成5か年計画ではNEDOがディープテック・スタートアップ支援に大胆な資金支援が行われます。
 今年の第11回インデペンデンツクラブ大賞は、北日本(10社)、関東(41社)、中部(16社)、関西(26社)、西日本(21社)の中から皆様の投票で選べられた各地域ブロック大賞から6月5日の会員総会で年間グランプリが選出されます。スタートアップ支援に関わる皆様で全国の個性溢れる起業家の発掘及び支援のお役に少しでお役に立てれば幸いです。

※「THE INDEPENDENTS」2023年5月号 - p14より