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「ロボットのまち南相馬を訪ねて」

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【國本 行彦】
1960年8月21日生。
東京都立志村高校卒業。
1984年早稲田大学法学部卒業後、日本合同ファイナンス(現・JAFCO)入社。
2006年1月5日(株)インディペンデンツ(現(株)Kips)設立、代表取締役就任。
2015年11月9日 特定非営利活動法人インデペンデンツクラブ 代表理事就任(現理事)
2020年6月 (株)ラクス社外取締役就任

南相馬市にある福島ロボットテストフィールド(RTF)で開催された「ロボテスEXPO2022 ドローン・ロボット実演展示会」へ行ってきました。福島RTFは世界に類を見ない陸・海・空のロボット開発実験場です。ドローン、災害対応ロボット、水中探査ロボット等の実証フィールド拠点として、2020年3月全面開所以来、ロボット関連40事業者が集積しています。市内にはインキュベーション施設もあり、ロボット関連産業や大学等が参加するコミュニティが開発をサポートします。

太平洋に面した浜通り地域にある南相馬は、漁業・サーフィン等が有名な平和で幸せな町でした。東日本大震災以降、南相馬市は「ロボット振興ビジョン」を掲げ、新産業創出を国・県と強烈に推進しています。小・中学生からロボット等先進技術に触れ合う機会を設けるなどロボット教育にも力を入れています。東京を中心に35社のVC・金融機関と連携する他、助成金・補助金等公的支援も充実、県外スタートアップを積極的に誘致し、新しいものを受け入れ挑戦する風土づくりを目指しています。

国ではスタートアップ・エコシステム・グローバル拠点都市が8箇所選定されました。
人口57,000人の地方の小さな市でも世界から注目される可能性を感じました。


※「THE INDEPENDENTS」2022年10月号 - p11より