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「「はやい・やすい・巧い」目視検査業務をエッジAIで実現」

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【弓場 一輝 氏 略歴】
生年月日:1995年11月18日
出身高校:広島県立呉宮原高等高校
広島大学大学院先端物質科学研究科卒業。バイオ技術を主体とした専門分野の研究を行う中で、機械学習及び深層学習周辺の技術を習得。学生時代に複数のAIモデル構築を経験し、広島大学の卒業生で同社代表取締役の大西氏、取締役の黒瀬氏とともに、(株) フツパーを新卒で共同創業。

【(株)フツパー】
【設 立】2020年4月1日
【所在地】大阪府大阪市淀川区東三国4-25-29
【資本金】58,494千円
【株 主】経営陣、VC
【役 員】(代)大西洋、黒瀬康太、弓場一輝
【事業内容】製造業向け画像認識エッジAIサービスの展開
【売上高】36,000千円(2021年3月期)
【従業員】20名


「はやい・やすい・巧い」目視検査業務をエッジAIで実現

■低コスト、短いリードタイムで導入可能

少子高齢化が進み、特に地方では人手不足が深刻で、検査員を募集しても応募者がいない、検査精度が検査員によってバラツキがあるなどの課題があります。また、AIを使った検査装置を現場に導入したいと考えた場合、初期費用が数百万円、本番導入だと数千万円かかると言われるケースも非常に多くあり、結果、検査の効率化が図れていません。

そのような現場課題に対して、当社は、目視検査業務の効率化が図れる「画像認識エッジAI特化型SaaS『「Hutzper Insight(フツパー インサイト)』」と、「画像認識AIモデル開発『「Hutzper Vision(フツパー ビジョン)』」を展開しています。
当社のソリューションは、オーダーメイドかつ、低コストで検査の効率化を実現します。また、通常のシステム開発・導入のケースと比べ、短期間で現場導入が可能です。平均5か月~9か月程度で導入いただいています。



■「Huzper Insight(フツパー インサイト)」は特許を出願中 現在のところ主要な販売・導入先は、大型設備投資が難しい中小規模の食品メーカー、菓子メーカー、部品メーカーなどです。ある菓子メーカーでは、完成品の個体差が大きく、センサによる検査が難しい現場でしたが、弊社のAIモデルによって不良品をエアーで排除することで、4人分の人件費の削減できました。

当社のソリューションは、お客様環境で最適なAIモデルを構築するため、高い不良認識率を実現しています。またセンサと違いAIは再学習によって、目視の基準に近い判断かつ、より高い精度のAIの構築が可能です。「Hutzper Insight」は、リアルタイム判定、再学習のための最適データ⾃動収集などの機能を持ち、現在特許を出願中です。 ビジネスモデルは、初年度29.8万円、2年目以降は月額 9.8万円で課金するモデルです。契約期間の縛りもなく、AIの精度が出ない場合は、いつでも解約可能です。

■広島大学発のスタートアップ
社名のフツパーはヘブライ語で「大胆さ、粘り強さ」を意味します。広島大学の卒業生3人で始めた当社は、広島大学発スタートアップとして認定いただきました。

これからエンジニア職、セールス職など採⽤強化を進め、ユーザー企業数を伸ばしていきます。パートナーシップを結んだNVIDIAのように、今後も協業できる企業を増やし、中小企業のDX促進に貢献し続けます。

※2021年12月号掲載時点での情報です