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「わくわくドキドキする日本一の文具店を目指す」

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【堀田 敏史 氏 略歴】
生年月日:1982年12月24日 出身高校:藤島高校
早稲田大学商学部卒業後、東京で大手証券会社に就職。2007年、家業である㈱ホリタに入社。2008年専務取締役就任。2014年代表取締役社長に就任。

【株式会社ホリタ】
設 立 :1994年1月15日
資本金 :20,000千円
所在地 :福井県福井市大願寺3-9-1
事業内容:体験型文具店の運営
従業員数:43名(パート含む)



わくわくドキドキする日本一の文具店を目指す


■ホリタ式 文具業界の業態化

当社は、1950年に福井市田原町という文教地区の一角で小さな文房具店として創業しました。昨今、文具・事務用品は流通チャネルの多様化が進み、福井県内の文具小売店は10年前と比べて3分の1にまで減少しています。教育機関や法人向けの外商も価格以外で訴求することが難しく、大きな転換期を迎えています。私は3代目として2014年より代表取締役に就任し、現在は県内で4店舗の経営を行っていますが、「ただの文具店」から「ただものではない文具店=体験型文具店」への転換を目指して、様々な取組みを始めています。

■学校でも塾でもない第3の学びの場『HORI LAB.(ホリラボ)』

「ホリラボ」とは、5~10歳の子ども向けに、知育やアートを織り交ぜたワークショップです。店舗内で販売する知育玩具や画材を活用し、発想力や思考力を育むプログラムを提供することで、子供たちはたくさんの道具に触れながら、つくる喜びやワクワクが体験できます。毎週土曜日に3回/日(各回1時間で参加費1,000円)で実験的に開催していますが、スライム作りやマーブルクレヨン作りは毎回予約が埋まるほど好評を得ています。育児ママにとって罪悪感なく一息つける場として支持もされており、それが来店客数や滞在時間の増加につながり、文具販売の売上向上に貢献しています。現在、鯖江店と春江店で実験的に展開していますが、コンテンツ拡充やカリキュラム改善などを行い、来年1月より本格稼働する予定です。

■体験型文具店として今後の展望

「ホリラボ」のほか、コーヒーや軽食を提供する「ホリカフェ」、スタッフがデモンストレーションしながら文具紹介をおこなう「ホリ・デモ」など、みんながわくわくできる”田舎の身近なディズニーランド”のような存在を目指しています。衰退する地方や文具小売でも成立するビジネスフォーマットを確立し、6年後には北陸3県で年商8億円、10年後には全国地方都市で30店舗、年商20億円を目標に、これからの日本の地方に「真に必要とされる」リアルブランドを創造していきます。

※2019年12月号掲載時点での情報です