ネオステラ・キャピタル株式会社 常務執行役員 志村 誠一郎さん
存在感のあるベンチャーキャピタルになる
ネオステラ・キャピタルは2008年2月18日、キュービック・ベンチャーキャピタルと新光インベストメントの事業を一部結合して誕生した。株主には日本随一の金融機関が名を連ねるが、気概は独立心に満ちている。NEDの投資部長、安田企業投資の投資担当常務を経て、現在当社にて常務執行役員を務める志村氏に「新しい投資会社への転換」について伺いました
―投資方針に大きな変化がみられます
志村:従来のEXITをIPOに依存するスタンスから脱却し、投資自体のパフォーマンス向上を目指します。企業発掘だけではなく、経営者とともにその企業を育てることに重点を置きます。「よい企業をよりよくする」意識を持つことで、EXITの発想も広がります。IPOだけでなくM&Aなどの選択肢も持つことで、株主や出資者とのシナジーも大きく拡がるようになります。
―投資戦略を教えてください
志村:2000年頃から日本のベンチャーキャピタル業界は大きく変わり始めました。今後はより一層投資先を厳選し、企業価値向上にコミットするスタンスが主流になると思います。キャピタリスト自身は専門性とその分野のネットワークを持つ必要があります。当社では各自が得意分野を持つことを基本戦略に、最後までやりきる投資スタイルを確立させていきます。
―投資先に対する支援機能はどうでしょうか
志村:当社の株主が持つ大手事業会社とのネットワークは活用させて頂いています。テクノロジーベンチャーにとって技術を理解してもらえ、主要な取引先になり得るからです。投資メンバーにとっても、大手企業のニーズから逆算して案件発掘をすることができます。海外ネットワークも豊富です。アジア商圏への展開においても、強力なサポートを提供することができます。
―投資メンバーに関してはいかがでしょうか
志村:当社には旧新光証券や第一生命だけでなく様々なバックグラウンドの人間が集まっています。投資検討会は全員参加で行います。15名という人数は自由に意見が言え、多様な視点を吸収できる適当な規模です。投資メンバーにとって”経験知”の共有という重要な教育の場になっています。

