株式会社ポケラボ 代表取締役 佐々木 俊介 氏
ソーシャルゲームの成長戦略
-ベンチャーキャピタル(VC)が当社を設立しました
本間:私は創業投資を専門としたVCです。ポケラボの場合はモバイル・インターネットメディアが成長すると考え、まず会社という器を2007年秋に作り、社長とCTOはそれから探しました。最初は後藤さんを社長として選び、次にCTOを20名ほど面談した中から佐々木さんに決めました。
-佐々木さんはなぜ参加されたのですか?
佐々木:NTTコムウエアに入社2年目でしたが、ずっと起業したいとは思っていました。NTTは社会から必要とされる良い会社ですが、自分自身がその中で貢献している実感がありませんでした。後藤とはmixiの起業家コミュニテイで知り合いになりました。本間さんからお誘いを受けたときは、起業にあたりここまで条件が揃う事はないな、と思いました。実際にはとても悩みましたが、24歳でこれだけ悩むのであれば年月を経るほど踏み切れないだろう、と起業を決断しました。
-条件が揃うとはどういう事ですか?
佐々木:資金とサポート体制、そして立ち上げる事業内容も決まっていました。本間さんと和田さん(セレネベンチャーパートナーズ)はベンチャー支援実績も豊富で、米国や業界動向に詳しいVCチームです。ネットワークも広く様々な方を紹介いただきました。
本間:二人にマネジメント経験を積ませたいと考えていました。現場で覚えるのが一番です。週1回、4人で集まり事業の進捗確認をしていました。
-実際、最初に用意された事業はうまく行きましたか?
佐々木:開発は予定通り3ヶ月で完成しました。ケータイ上でのブックマークや、写メールを使ったサービスです。しかしリリースはできましたが収益化にはほど遠い状況で、いつまで給料が出るかとても不安な毎日でした。資金が底をつかないうちに新しい収益事業を立ち上げようと、自分たちで3つの事業を考えました。まずはCGM(口コミサイト)、でも後発では無理。次にEC、これはコストがすごくかかる。最後にゲーム。自分たちの好きなもの・やりたいことを最優先に考えた結果でした。
-そしてケータイブラウザゲームを開発しました
佐々木:「サムライキングダム」は戦国時代のバトルゲームです。マニア向けPCオンラインゲームとは違い、ケータイでも人と交流しながら気軽に遊べるソーシャルゲームを考えました。当時、ジンガ(米)がバトルゲームの要素を取り入れたソーシャルゲーム上で急成長していました。まずは勝手サイト(携帯非公式サイト)で始めましたがアクセスが少なく、広告モデルでは収益化は無理でした。そこでアイテム課金サービスに転換してようやく黒字になりました。
-それが「サムライ戦記」の大ヒットに繋がりましたが成功の秘訣は何でしょうか?
佐々木:2009年にmixi、2010年にモバゲータウンにリリースできたタイミングです。プラットフォームのオープン化と同時だったのでユーザー獲得がいち早くできました。それと「サムライキングダム」での運営ノウハウです。同業社は、5~60社ありましたがアイテム課金ゲームの経験を持つ企業は多くはありませんでした。さらにサーバー運営の技術力が求められます。アクセスが集中してサーバーがダウンすればユーザーが離れていきます。
「大規模増資の理由」「急成長に伴う経営体制の変化」「10年後のポケラボ」など
全文はTHE INDEPENDENTS 2011年1月号 p06-08にてご覧いただけます


