【上場企業訪問】 (株)ネプロジャパン[JASDAQ:9421] (株)ネプロアイティ[KOSDAQ:950030]
日本企業で初めて、昨年4月に子会社ネプロアイティをKOSDAQ市場に上場させたネプロジャパン(JASDAQ:9421)代表金井孟氏に、上場までの道のりについてお話いただきました。
―上場を目指したきっかけを教えて下さい
身近な同業会社がどんどん上場していき、とても強く刺激を受けました。99年ごろです。資金調達には魅力を感じませんでしたが、きちんと税金が払えていける会社にしたいと思いました。自分自身はオーナーシップやキャピタルゲインに興味はありませんが、どうせなら河川敷より緊張感のある東京ドームのほうがモチベーションも高まります。もちろん、社員にとっても当社の創業家にとっても良いことだったと思います。
―子会社ネプロアイティはどのような目的で設立されたのですか
携帯販売会社だけでは成長性が低いので、iモード向けコンテンツにも展開しました。さらにモバイルデータ通信にも進出するため、2000年2月に㈱ゆめみ(京都)と共同(当社70%・ゆめみ30%)で現在のネプロアイティを設立しました。その後、当社のモバイル事業部を移管、ネット広告企業の合併も行い、現在の売上構成はネット広告55%・携帯コンテンツ35%となりました。
―KOSDAQ(韓国)にネプロアイティを上場させたのはなぜですか
日本では親子上場が難しいからです。上場の目的は企業価値を高め、経営の選択肢を増やすためです。ファイナンスは36億KRW(1ウォン=約0.07円)と58億KRWと2回調達できました。しかしもっと大きな目的としては、韓国で成功しているITサービスや技術を日本にローカライズして展開することです。日本企業ではKOSDAQ第1号上場ということで株式市場からも高い評価をいただきました。また事業面でもかなり知名度が上がり、検索エンジン「Qrobo」など韓国企業との提携が進みました。
―韓国と日本の上場基準の違いを教えて下さい
証券市場は、その国が背負ってきた歴史の縮図です。日本ではライブドア事件で監査が厳しくなりました。韓国では公開前の株主は上場1年間ロックアップ(売却制限)されます。また韓国は実績を重視、最終利益20億KRWもしくはROE10%以上が基準です。実際には売上高については100億KRWは必要と言われます。2011年からはIFRSが強制適用になり、当社も日本企業第1号になります。日本で難しいから韓国で上場しよう、日本の上場基準が厳しいから韓国で検討しようでは通用しません。
―「THE INDEPENDENTS」2010年2月号 P14-15より
金井氏には2010年3月10日 第4回「THE INDEPENDENTS CLUB」企業研究会にて「起業から上場戦略について」と題してご講演いただきます。ネプロジャパン創業からJASDAQ上場、そして子会社ネプロアイティのKOSDAQ上場までのエピソードをお話いただきます。参加をご希望される方は、下記リンクよりお申込下さい。






