THE INDEPENDENTS

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第4回「THE INDEPENDENTS CLUB」企業研究会 講演レポート

ネプロジャパン 代表取締役社長/ネプロアイティ 代表取締役 金井 孟 氏

 

日本と韓国、2つの市場で上場を経験したネプロジャパン金井社長。子会社ネプロアイティは韓国KOSDAQ市場に上場した初めての日本企業です。当時、外国企業上場に未整備だった証券市場での苦労や韓国市場の魅力についてご講演いただきました。

 

―韓国の株式市場

韓国は世界でも有数の売買代金の多い、流動性の高い市場。時価総額回転率は196.3%とNYSEの240.0%に次ぐ水準です。ラオスの証券取引所にも出資するなど、政策的にも株式市場育成に積極的な国。日本は2007年から監査が非常に厳しくなりました。韓国は日本の企業を上場誘致したいという想いが強く、レストランチェーンや金融系会社などが既に上場準備中と聞いています。

―KOSDAQ上場の目的

①韓国企業の日本市場参入支援
ネプロアイティはケータイコンテンツ開発会社として2000年に設立されました。2005年に交通カードシステムを開発する韓国企業へ出資、それを契機に検索エンジンやゲームなど優れた技術を持つ韓国企業の日本市場への橋渡し業務を行っています。当社上場による知名度向上で韓国の有望企業との提携が進んでいます。
 
②子会社上場による資金調達
日本では親子上場(親会社と子会社両方が上場)が難しく、韓国での上場を考えました。ネプロアイティのIPO時の公募倍率は404倍、セカンダリー公募でも倍率38倍、資金調達は合計2回で94億KRW(約10億円)です。現在、KOSDAQ上場の外国企業10社のうち、当社以外は中国系企業です。日本企業は透明性が高く信頼感がある、と韓国の投資家は評価しています。JASDAQに上場している親会社ネプロジャパンももっと高く市場から評価されたいと思います。

―上場関係者

・ 主幹事はサムソン証券。とにかく密接に連絡を取り信頼関係を作ることが重要です。
・ 監査法人はサミル監査法人(Pwc)。3年間、遡及して監査を受けました。
・定款整備など法務面は現地法務法人。IPO後の開示代理人でもあります。
・IRは一般投資家向けにネット上で行いました。
・上場コストは直接費用だけで180百万円。上場申請書類作成や交渉は、日本人、韓国人のチームで行いました。

―韓国の上場基準(外形要件)*一部抜粋

業績】下記のいずれかに該当すること
①ROE10%以上
②当期純利益20億KRW(154百万円)以上
③売上100億KRW(770百万円)で基準時価総額300億KRW(2,310百万円)以上

【規模】下記のいずれかに該当すること
①自己資本30億KRW(231百万円)以上
②基準時価総額90億KRW(693百万円)以上

韓国の法人税は27%で、ベンチャー認定を受けると更に半分になります。日本企業にとっては業績面での基準クリアが難しい点です。また社外取締役制度、DR(預託証券)発行、IFRS適用(2011年より)が義務化される事もポイントです。

―IPOをする上で大切な事

2008年9月、上場承認直後にリーマンショックとなり、主幹事と時期について揉めました。「この市場環境で上場するとは正気の沙汰ではない」「いや何としても日本企業第1号として上場したい」。押し問答の末にサムスン証券トップと直接交渉、「わかった、サムスンの名にかけて応援する」、そして翌年4月にKOSDAQへ上場できました。後日談では韓国証券取引所は日本企業第1号にはソニーのような大企業を考えていたそうです。そこまでやる熱意があれば私どものような規模でも上場できるのです。

―韓国でのビジネスについて
今まで韓国へ120回行き、言葉も覚え、友人も作り、複数の韓国企業に出資しました。そこまで深く入り込まないと韓国市場には受け入れられません。今年の日本の電機メーカー合計の中間営業利益はサムスンの半分です。サムスンは何事も徹底しています。「ここまでやるから成長する」という事を理解しないといつの間にか韓国に抜かれてしまいます。

続きは「THE INDEPENDENTS 2010年4月号」 P14-15 でご覧になれます。

 


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