THE INDEPENDENTS

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【特別連載】 企業目標達成のポイント

株式会社チェンジマスターズ
代表取締役 法貴 礼子氏
広島市出身。広島市のベンチャー企業の経営企画室で株式上場準備を4年間担当。経営計画立案や予実管理を実務として行う。その企業は4年間で年商が18倍に成長。2003年に静岡市へ移住。営業職を通じて数多くの中小企業経営者と接する中で、経営計画を立案・活用できていない企業が大半であることを知る。2005年2月に、企業成長の核となる経営計画立案サポートの専門会社「チェンジマスターズ」を設立。「会社を良くしたい」という熱い想いを形にするお手伝いに全力投球しています。

第6回 経営計画について考える

今回は、経営計画を立案・活用し、成果を出している企業の事例を紹介します。

A社は年商5億円のホームページ制作コンサルティング企業。社長と2名の幹部はモチベーションが高く、自らやるべきことを考えて実行し、毎年順調に増収・増益を達成しています。一方、社員は優秀でまじめな方が多いのですが、いつも上司からの指示を待っているだけで、自分の頭で考えて行動ができないことが課題でした。このままの状態が続くと、伸びている業績もいつか頭打ちになり、4年後に目標としている株式公開も実現困難になることを危惧して、何か良い方策はないかと当社にご相談されました。

A社では毎年社長と幹部のみで経営計画書を作り、全社員に発表しています。社員からするとそれは与えられた目標でしかなく、その目標達成のために各自が何をすればいいのか具体的な落とし込みはできていないのが実情でした。今後の成長を考える上でも、社員に目標達成のための自分達の活動をじっくり考える場を設けることにより、モチベーションアップが図れることを提案したところ、全社員で2日間の経営計画合宿を開催する事になりました。
事前に作成している年間全社目標は、営業利益1億円。「この目標を達成するために各グループの実施する活動を検討してほしい。全員でやるべきことを考えてみよう」という社長の言葉で、部署ごとにわかれて計画立案がスタートしました。社長と幹部には発言を控えてもらい、社員だけで実行計画と月次数値目標を検討しました。
3時間検討の後、部署ごとに立案した内容を発表した結果-全ての部署で、年間目標の半分にも満たない結果しか出せませんでした。なぜかというと、現在行っているサービスの積み上げばかりで実行計画を考えているからです。前年の売上・利益も、決して楽をして達成した数字ではありません。さらに前年より営業利益で70百万円アップさせるには、今までの延長線上のことをやっていても達成できないということを、計画立案というプロセスで社員全員が気付いたのです。

また、発表内容をもとに他部門からの質疑応答やアドバイスをお互いに実施したら、自グループでは見えなかった問題点の発見や、思いもよらないヒントを出し合うこともできました。これらの指摘をもとに数回の検討~発表を繰り返し、社員全員で全社年間目標達成のための経営計画が完成しました。

- 8ヵ月後のA社・・・

立案合宿から8ヶ月が経ちました。先日お邪魔したところ、中間利益目標の104%を達成しているという嬉しい報告を受けました。社員の方が「やるべき活動が明確になっているから、今までより動きやすくなった」「いつも目標や計画を意識するようになった」と力強く答えているのが印象的でした。社長からも、「社員を巻き込んで計画立案をしたこと、そして彼らが多くの気付きを得たことが一番の産物。私自身も自分がうちだした方針が伝わっていないことや社員の考え方などが見えて、大きな気付きを得られた。」とのコメントをいただきました。

社員のモチベーションアップにお悩みの企業は数多くあると思います。そんな時は、一度社員のボトムアップの目標設定・活動検討をしてみてはいかがでしょうか。

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