THE INDEPENDENTS

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【集中連載】 ECサイトから学ぶマーケティング戦略

ピーシーネット株式会社
代表取締役 遠藤 啓慈氏
1964年福島県いわき市生まれ。87年信州大学経済学部を卒業後、富士銀行系システム子会社、アルパイン(株)経営企画室を経て97年ピーシーネット(株)を設立、代表取締役就任。VCから投資先のECサイトに関する相談を受け、アドバイスをしている内にこのコラムのネタを思いつく。9月号より集中連載スタート。

第2回 SEO対策とランディングページ

- "サイパン"のランディングページ

ランディングページとは、検索結果やバナー広告などをクリックした時に開く、リンク先のページのことをいう。例えば、”サイパン”とgoogleで検索するとスポンサーリンクに「サイパンに行くならHIS」と表示される。その広告リンクをクリックすると、HISのトップページではなく、HISのサイパン旅行のページが開く。このページがランディングページになる。「サイパンに行くならHIS」の広告をクリックしたのだから、サイパン旅行のページに誘導するというきわめて当たり前のことである。しかし、この事ができていない。

- 1商品に1ランディングページ?

ここに血行を良くし、肩こり、腰痛、冷え症、肌荒れに効く万能薬があるとする。普通は、この万能薬のページを前回のコラムに書いた”AIDAの法則”に従い1ページ作り、血行をよくすることで様々な症状が改善されることを訴え、消費者購入に結びつけようとする。この場合、この薬のランディングページは、この1ページしかないことになる。先のサイパンのことを思い出してほしい。例えば、”肩こり”とgoogleで検索し、この万能薬のページを開いたお客さまはどう感じるだろうか。”肩こり、腰痛、冷え症、肌荒れによく効く”など書いてあれば、「なんだ万能薬か」となってしまうかもしれない。そうならないように、肩こり専門のページを1ページ作っておき、そちらに誘導するのである。万能薬を前面に出すのではなく、あくまで肩こりが中心で、さらに腰痛などにも効果があるというロジックのページにしておく。同じように、腰痛、冷え症、肌荒れのランディングページも用意しておく必要がある。つまりこの薬ひとつで、万能薬のページと肩こり、腰痛、冷え症、肌荒れの合計5つのページを作っておくのだ。

- SEO対策

このようなページ構成は、SEO対策上も有効である。なぜなら、1商品で5つものページを作って詳しく説明しているので、1ページしか作っていない他のサイトよりも優位になる。また、”肩こり”というキーワードに関しても、肩こり専門のページを作っているので、4つの効能を謳っているページよりも相対的に優位になる。よってこのようなページ構成にしておくとSEO対策にもなるし、それぞれのキーワードに対するランディングページ最適化にもなる。

- ECサイトにおけるランディングページの役割

前回の”AIDAの法則”と今回の”ランディングページ”の話は、別々のノウハウではなく、一緒に使用するものだ。“肩こり”というキーワードで検索したお客さまは、肩こりのページに誘導する。そのページは、AIDAの法則に従い、1ページ完結で商品購入を促す。決してその他のページに移動させてはいけない。なぜなら他のページに移動させると購買プロセスを一からやり直さなければならないからである。

現在のECサイトではこのように、1ページ、1ページの内容こそが重要であり、トップページから始まるサイト全体の構成は、極めて簡単な2階層か3階層程度にしている。商品を購入したいお客さまは、キーワードで検索し、商品紹介ページに落ちてくる。わざわざ”肩こり”と検索してくれたお客さまをトップページに誘導してはならない。当社の弁護士も企業顧問は企業顧問のページ、刑事事件は刑事事件のページへと誘導し、成功している。この手法はリアルでも活用できるので、まだネットビジネスに参入していない方は、リアルでの活用を検討してみてはいかがだろうか。

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