株式会社ユーフォリア
2022-10-25 公開
株式会社ユーフォリア
Euphoria Corporation
代表取締役 橋口 寛
Hashiguchi Hiroshi
【代表取締役 橋口 寛 氏 略歴】
生年月日:1970年4月5日
出身高校:清風高校
早稲田大学教育学部卒業後、メルセデスベンツ日本法人にて販売店ネットワークの経営改善業務に従事。その後、米国ダートマス大学Tuck Schoolへ留学し、MBA(経営学修士)取得。その後、アクセンチュア戦略グループに入社し、大手製造業・流通業に対する経営戦略策定実行支援に従事。その後、コンサルティング事務所を設立し独立。2008年当社創業、代表取締役就任(現任)。
【株式会社ユーフォリア】
【設立】 2008年8月18日
【資本金】100百万円
【所在地】東京都千代田区六番町5-5 飯田ビル2F
【役 員】(代)橋口寛/宮田誠、山口和訓、山下紘史、熊倉次郎 (監)加登住眞
【株 主】経営陣、アトラエ、慶應イノベーション・イニシアティブ、KDDI Open Innovation Fund、豊島CVC、アシックス・ベンチャーズ、MTG Ventures、イノベーション・エンジン、コクヨ、りそなキャピタル
【事業内容】スポーツテック事業、法⼈向け商品開発・マーケティング⽀援事業
【売上高】非公開
【従業員数】42名
<起業家インタビュー>
「スポーツ界のデータプラットフォームを目指す」
■スポーツ選手のコンディション管理とケガ予防のためのSaaS型データマネジメントシステム「ONE TAP SPORTS(ワンタップスポーツ)」を展開されています。
橋口:2016年はじめにSaaSプロダクトとして販売開始して以来、現在のところ国内外71競技のプロ・アマ・学生含む1,700スポーツチームに利用されています。特に、国内4大プロリーグ(サッカー、ラグビー、バスケット、野球)では80%を超える圧倒的シェアがあります。延べユーザー数は10万以上で、そのうち⼤学・⾼校の部活動セグメントが60%を占めます。
■パフォーマンスの最大化が提供価値です。
橋口:そのために日々のコンディションを可視化(データ)することが特徴です。選手は日々の疲労度、体温、睡眠時間などをスマートフォンや外部デバイス等から入力、監督・コーチやトレーナーは選手全員のコンディションを毎日チェックし、設定した閾値を超えた選手についてのアラートを素早くキャッチできます。主観(筋肉の張り・痛み、ストレスなど)と客観(体力・筋力測定値、各種バイタルデータなど)を掛け合わせたコンディション解析や食事管理機能により、ケガ防止や試合に向けたピーキングを目指します。
■日本のスポーツ産業全体は2025年に市場規模15兆円になると言われ、大きな成長ポテンシャルを有しています。
橋口:国内スポーツテック市場も2022年には1000億円を超えるなど年率46%で拡大しています。スポーツプレイヤー1000万人だけでなく、ジュニア層の保護者、指導者、トレーナー、栄養士などもターゲットになります。
■ビジネスモデルについて教えてください。
橋口:「ONE TAP SPORTS」は、ユーザー数×利用機能数 に応じて提供するリカーリングモデルで、利用料金は学生・ユースで一人月額330円~、社会人・プロは月額880円~です。多くのチームが全選手を対象に契約していること、平均チャーン1%程度という高い継続率が特徴です。
■トップアスリートを中心とした顧客基盤とそのデータ蓄積が強みです。
橋口:どの競技でも、学生・アマチュアスポーツは、日本代表クラスやトッププロレベルが何をやっているかをベンチマークにします。先にトップカテゴリのユーザーを抑えたことによって参入障壁を築き、トップスポーツで培った科学的ノウハウやブランド力などのアセットをもとに部活動セグメントへと拡大を加速しています。
■2012年にラグビー日本代表チームからの依頼が契機となりスポーツテック市場に参入しました。
橋口:エディー・ジョーンズ氏の下、野心的な目標に対して強度の高い練習をやり抜くためのコンディション可視化ツールを開発するという要望でした。スポーツ界で最も科学的でテクノロジー活用が進んでいるラグビーの日本代表チームで、ものすごい質と量のフィードバックをいただきながらの開発でしたが、このノウハウやデータ活用法は他の競技や下位カテゴリでもニーズがあるはずという確信がありました。日本代表が強豪である南アフリカ代表から勝利をあげたことを契機に、自社プロダクトとしての展開へ舵を切ります。
■アスリートのデータ基盤を他産業にも応用する新規事業を開発中です。
橋口:スポーツチームの選⼿とスタッフを合わせてユーザー数は延べ13万人以上と2年で約6倍、それに伴い蓄積されたコンディションデータも2000万以上と約10倍まで増えています。今後はSaaSプロダクトとして導入チームを増やすだけでなく、そのデータ基盤・ユーザー基盤をプラットフォームとして、ヘルスケア・フィットネス領域を中心としたものづくり企業の研究開発・マーケティング支援、ビジネスパーソンのウェルビーイング向上等に貢献する法人向けサービスを展開していきます。
■2008年の創業時から二代表制です。
橋口:私はプロダクト戦略とコーポレート部門を担当し、共同代表者の宮田誠はセールス・マーケティングなどビジネスサイドを担当しています。今年5月にはシリーズCラウンドとしてVCを中心に7億円の資金調達を実施し社外役員も迎えています。2021年9月には「ユーフォリアスポーツ科学研究所」を立ち上げ、R&D体制の強化も図っています。スポーツ界のデータプラットフォームとして確たる地位を築き、またスポーツの価値を一般産業界へつなぐ存在へ進化すべく、ONE TEAMで走り抜いていきます。
(interviewed by kips 2022.9.12)
※「THE INDEPENDENTS」2022年10月号 - p2-3より
THE INDEPENDENTS 最新号

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(株)E3Mobility(代表取締役 高橋 良彰 氏)
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L&Kメディカルアートクリエイターズ(株)(代表取締役 佐久間 研人 氏)
(株)WDC(代表取締役 上石 泰義 氏)
(株)Anamorphosis Networks(代表取締役 炭谷 翔悟 氏)
(株)DIIIG(代表取締役 秋國 寛 氏)
ジカンテクノ(株)(代表取締役 木下 貴博 氏)
(株)満寿屋商店(代表取締役 杉山 雅則 氏)
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<知財インタビュー>
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<コラム>
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