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(株)Happy Quality

2021-01-28 公開

<聞き手>
株式会社AGSコンサルティング
専務取締役 小原 靖明 氏(左)
1985年明治大学大学院法学研究科修了。1989年当社入社。2000年IPO支援会社ベックワンソリューション設立、代表取締役就任。2007年合併に伴い、当社取締役就任。2012年3月常務取締役。2014年3月専務取締役(現任)

<話し手>
株式会社Happy Quality
代表取締役 宮地 誠 氏(右)
生年月日:1974年4月19日 出身高校:浜松商業高校
大学中退後、浜松中央卸市場にて21年セリ業務を行う。2015年当社設立、代表取締役就任。

株式会社Happy Quality
設 立 :2015年2月13日
所在地 :静岡県浜松市南区飯田町1567-1
資本金 :91,000千円(資本準備金含む)
事業内容:農業AI技術を用いた製品開発・コンサルティング業及び野菜卸業

<特別対談>これからのIPOスタイル

農業AI×卸売ベンチャーの新たなFCモデル構築


小原:農家の減少と高齢化が社会課題化する中で、これを解決しようとする様々な農業ベンチャーを見てきましたが、生産から流通まで一気通貫で手掛ける「Happy式農業モデル」は他にはない特徴ですね。


宮地:青果物市場で21年間セリ業務に従事した経験から何が求められているか熟知していたので、生産側の技術未熟度を補ってマーケットインの農業モデルを確立しようと考えたのが起業の背景でした。静岡大学との共同研究やアカデミア人材の採用によって高品質・高単価な完売品の生産技術も確立しつつあり、更に当社が全量買取を行うことで「農業所得の増加」が実現できれば、農業における社会課題を真に解決できると考え事業に取り組んでいます。

小原:具体的なビジネスモデルはどのように設計されていますか。

宮地:FC農家に対するコンサルティング・システム利用料とFCから仕入れた農産物販売の売上になります。前者は静岡大学と共同開発したAI潅水システムなどの生産技術提供や生産指導をおこない、10aあたり月額50,000円のフィーをいただきます。後者はおいしい機能性表示食品の自社ブランドトマト「Hapitoma(ハピトマ)」として仲卸へ販売しています。

小原:今後事業を拡大していくには、FC農家を説得する精緻な投資計画が求められます。


宮地:初期投資として必要となる鉄骨ハウスは、既に所有している農家を対象にし、また遊休資産化しているものを利活用するので、10aあたり5,000~10,000千円と1/10程度に抑えることができます。静岡県・愛知県は鉄骨ハウス農家が国内の25%を占める地域なので、まずは中部圏で成功モデルを確立させます。実際に「Happy式農業モデル」を運用した農家では年間農業所得が約2000万円(30aあたり)と倍増できており、採算性は十分にあると考えています。

小原:FC事業は想定外のことが発生しがちな業態です。事前にコンティンジェンシープランを立てておくことが投資家に対する安心材料にも企業価値にもつながります。


宮地:「Happy式農業モデル」を指導通り行うことが最も収益につながるのだと農家に理解してもらうことが重要と考えています。契約上は全量買取の価格や条件設定も当然していますが、相応量の農作物を流通できるのは当社が仲卸と良好な関係を築いているからです。また、現在エッジAIの開発を進めており、条件に合わない生産行動が確認された場合は繊細な水やりに必要なデータ提供を停止するなど、品質を担保できる仕組みを整備していきます。

小原:元々はデットを中心とした資金計画だったものが、本格的な技術開発に着手しエクイティによる資金調達も実行されています。どちらが良い悪いはありませんが、地方ベンチャーはこの使い分けができず成長機会を逃しているケースも少なくありません。


宮地:現在の農業モデルを構築する過程で、テクノロジーの必要性にいくつも気付かされたからです。我々は農業未経験者でも高品質・高価格な農作物が作れることを目指していますが、農家の常識は世間の常識ではありません。匠の技をいかにAIに落とし込むかが必然でした。2020年1月に浜松磐田信用金庫と信金キャピタルが運用する「やらまいかファンド」よりシード出資を受け、今後より高度な研究開発をおこなうべく現在シリーズAの資金調達活動中です。

小原:地元の金融機関から支援されているのは評価ポイントだと思います。今後研究開発を進める6つの技術など、アイデア豊富で実行力もある宮地社長を支え、時には止めてくれる人材も必要ですね。


宮地:産総研と共同開発している赤外センサなど大きな可能性のある事業のタネはいくつもあるのですが、何でもやりすぎるなとよく怒られます。ベンチャー支援経験メンバーがCFOとしてジョインしてくれることになり、組織づくりはこれから取り組むことになります。

小原:事業面では農作物の生産管理に極めてデータドリブンな手法を取り入れておられるので、今後は経営面でもデータに基づいた意思決定ができるよう管理部門構築に努めてください。差別化されたビジネスモデルを確立されているので、それがマネジメントと両輪になればきっとうまくいきます。本日はありがとうございました。


■対談を終えて


小原:貴社が「生産」「卸」「小売」まで一気通貫で農業を「事業化」し、「農業所得の増加」を図ることが出来れば日本の農業に大きな変革をもたらすことは明らかでしょう。ただ生産については、生産技術の確立及びパッケージ化、販売については全国的ネットワークの確立等、まだまだ課題はあると思います。これらの解決には意外に大きな資金が必要となるので、計画的な資金調達を行って下さい。「地方創生」、浜松から日本の農業を変えましょう。


宮地:多くの農業ベンチャーの支援実績のある小原様との対談は、非常に有意義な時間でした。まず、弊社のビジネスモデルに共感くださり、事業計画や投資計画のブラッシュアップもいただきました。組織作りの大切さや想定外へのコンティンジェンシープランを用意しておくことが投資家に対する安心材料や企業価値に向上に繋がるとご教示いただきました。”農業の新しいスタンダード”をつくり、”しあわせ品質をすべてのひとに”届けるために邁進して参ります。

■株式会社AGSコンサルティング 会社概要

代表者  :代表取締役会長 虷澤 力/代表取締役社長 廣渡 嘉秀
スタッフ :400名(公認会計士61名・税理士76名)2019年10月現在
東京本社 :東京都千代田区大手町1-9-5 大手町フィナンシャルシティノースタワー24F
      TEL 03-6803-6710 FAX 03-3510-2800
大阪支社 :大阪府大阪市中央区今橋3-3-13 ニッセイ淀屋橋イースト 5F
      TEL 06-6232-0600 FAX 06-6232-0616
名古屋支社:愛知県名古屋市中村区名駅 4-2-28 名古屋第二埼玉ビル 9F
      TEL 052-533-6695 FAX:052-533-6698
福岡支社 :福岡県福岡市中央区天神1-9-17 福岡天神フコク生命ビル 14F
      TEL 092-737-8211 FAX 092-724-0320
海外拠点 :シンガポール、香港、マレーシア
事業内容 :マネジメントサービス、事業承継支援、企業再生支援
      IPO支援、M&A支援、国際業務支援
URL  :http://www.agsc.co.jp/

※「THE INDEPENDENTS」2021年1月号 - p12-13より
※掲載時点での情報です

THE INDEPENDENTS 最新号


【2020年6月号】


(株)農業情報設計社 濱田安之
テラドローン(株) 徳重徹
(株)テクノスピーチ 大浦圭一郎
tryangle(株) 藤原真吾
(株)トルビズオン 増本衛
(株)キュービクス 丹野博

<ポストコロナ特集>
松田修一、吉崎浩一郎、奥原主一、秦信行

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