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(株)WorldTryout

2020-07-30 公開

<話し手>
(株)WorldTryout
代表取締役 加治佐 平 氏
生年月日:1979年3月29日 出身高校:鹿児島ラ・サール
2009年東京大学大学院農学生命科学研究科修了後、三菱レイヨン横浜先端技術研究所、東京大学工学系研究科、(株)PROVIGATEを経て2019年当社設立、代表取締役就任。2019年より徳島大学ポストLEDフォトニクス研究所特任講師。

【株式会社WorldTryout】
設 立 :2019年3月25日
所在地 :東京都中央区日本橋3-2-14 新槇町ビル別館第一
資本金 :19,800千円
事業内容:スポーツオーディション事業、スポーツデータサイエンス事業
URL :https://worldtryout.com/

<聞き手>
弁護士法人内田・鮫島法律事務所
弁護士 鮫島 正洋氏(左)
1963年1月8日生。神奈川県立横浜翠嵐高校卒業。
1985年3月東京工業大学金属工学科卒業。
1985年4月藤倉電線(株)(現・フジクラ)入社〜電線材料の開発等に従事。
1991年11月弁理士試験合格。1992年3月日本アイ・ビー・エム(株)〜知的財産マネジメントに従事。
1996年11月司法試験合格。1999年4月弁護士登録(51期)。
2004年7月内田・鮫島法律事務所開設〜現在に至る。

鮫島正洋の知財インタビュー

スポーツを科学で⽀える!アドレナリンの常時モニタリングで故障予知、そして故障する前の改善提案


鮫島:昨年11月に貴社が主催された「ワールドトライアウト2019」では清原和博さんが監督を務め、大きな話題になりましたね。まずは貴社の事業概要を教えてください。

加治佐:当社は「誰でも何度でも前向きにチャレンジできる世界を実現する!テクノロジーと応援でアスリートのQuality of Lifeを最⾼に」というミッションの下、アスリートの現役⽣活からセカンドチャンス・セカンドキャリアまでを⼀貫して⽀援することを⽬指しています。コロナ禍でイベント形式のスポーツオーディション事業は難しいため、スポーツデータサイエンス事業に目下注力しています。

鮫島:徳島大学ポストLEDフォトニクス研究所にも勤務し、アドレナリンを常時計測する画期的な技術を開発されました。

加治佐:500円⽟サイズのパッチ式センサでアドレナリンレベルを常時計測して、感情を含めたパフォーマンスを分単位で追跡することが可能です。このデータと⾝体の使い⽅などの相関を見ることで、故障リスクの把握、改善プランの提案などが可能になります。将来的にはイベントを開催することなく、各種データをもとにスカウトに評価してもらうような、新しいトライアウトの形も模索しています。

鮫島:まずはトップアスリート向けのニッチな市場を狙うことになりますが、IPOとなると物足りなさも否めません。サービスの広がりについてはどのようにお考えでしょうか。

加治佐:アドレナリン計測による故障予防・改善提案サービスを求める層が、現時点では予算も含めてプロクラスしかありません。ただ、プロが使ったという実績ができればアマチュア向けの展開も広がります。我々がサポートしている選⼿の中に海外のプロ入団が決まった⼈が2名おり、彼らの活躍を通して認知を広げたいですね。
 また、教育分野への展開も視野に入れています。⼦供たちは必ずしも自身に最も適したスポーツを選んでいるわけではありません。データを使って思わぬ才能を発見する、これを事業化したいと考えています。当社では野球のトライアウトにサッカーのスカウトを呼ぶようなこともしています。⾝⻑185センチ以上でバネのある選⼿は、キーパーとして活躍できる素養を持っていますから。そうやってサービスの裾野を広げていきます。

鮫島:次に知財の状況について教えてください。

加治佐:アドレナリン計測技術に関する特許は⾃社で保有しています。技術的信用度の点で「徳島⼤学発ベンチャー」認定に魅力を感じているので、新たに開発している技術では徳島⼤学から出願してもらい、ライセンスを受ける予定です。一方で、課題として感じているのが、知財の重要性について温度差があるということです。そもそも徳島には弁理⼠があまりいないようで、徳島⼤学で出願しようとしている特許は⼤阪の弁理⼠に依頼しました。いわば地域間格差ですが、最近はAI Samurai(※AI Samurai社が提供するAI特許類似文献評価システム)のようなサービスが出てきたおかげで、少しずつ解消しつつあるように感じています。

鮫島:徳島は大塚製薬や日亜化学工業を擁し、創業気質がある土地柄という印象です。近年では徳島⼤学も大学発ベンチャーを多く輩出しています。イノベーション創出において、大学は地域の中核を担う存在であるので、これからに期待したいですね。

加治佐:徳島大学はその⼤学病院が四国の中で⼀番⼤きく、また医学部と⼯学部しかないので、テック系のベンチャーが⽣まれやすい⼟壌が出来上がっているのかもしれません。一方で、資本政策や知財等のビジネスサイドに関する知⾒は少し遅れているなと中に入って感じます。素晴らしい技術シーズは確かに存在するので、そうした点をフォローする体制が整えば、より多くの成功するベンチャーが生まれると思います。

鮫島:貴社が徳島大学発ベンチャーとなりロールモデルとして先鞭をつけることで空気は変わると思います。最後に、今後の展開について教えてください。

加治佐:将来的にはヘルスケア分野への進出を考えています。計測機器をマルチセンサに置き換えることでアドレナリンに加えて疲労もモニタリングすることが可能になります。こうしたデータを活⽤し、⽣活習慣病の予防、メンタルケアも含めた対処法など、ひとりひとりに最適化されたサービスを⼀般の⽅向けに販売していきます。

鮫島:ヘルスケア分野はレッドオーシャンで、各社様々なセンサでバイタルデータを取得していますが、それを解析してソリューション活⽤できている企業は一握りです。貴社はデータ取得・解析ともにしっかりとした技術的な裏付けがあり、経営チームのアスリート経験も大きなアドバンテージです。今後のご活躍を期待しています。本日はありがとうございました。


*対談後のコメント

加治佐:本対談で、弊社のトライアウト事業・アドレナリン解析サービス事業それぞれのマネタイズポイントについてヒントを頂いた鮫島先生に感謝を述べたい。ヘルスケア産業と同様に、スポーツ業界でもデータやその取得手法が多様化してきているが、本来の目的である予防につながっていないのが現状だ。弊社は、アドレナリンという新しいバイオマーカーをもって故障予防という点に直結させていく所存である。そのための知財戦略についても、早急に動いていきたい。

鮫島:「アドレナリン」という言葉は日常的に用いられることが多いが、人の精神状態などを正確に反映する指標として学術的な意義を有している。これをリアルタイムで計測する技術はアスリートのパフォーマンスを探る指標として意味がある。この素材をどのようにしてビジネス化するかという点が求められているのであって、技術素材が斬新なだけに、強力なビジネスモデル特許の取得が期待される。


―「THE INDEPENDENTS」2020年7月号 P14-15より
※冊子掲載時点での情報です

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【2020年6月号】


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<ポストコロナ特集>
松田修一、吉崎浩一郎、奥原主一、秦信行

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