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ユニコーン×Kips 共催セミナー

2019-11-07 公開

「多様化するベンチャーファイナンスの活用法」

安田 次郎 氏(株式会社ユニコーン 代表取締役)

小村 和輝 氏(株式会社Siiibo 代表取締役)

<モデレータ>細窪 政 氏(GACC代表社員/Kips取締役/JAIC前社長)


■株式投資型クラウドファンディング『ユニコーン』

安田:当社は2015年12月に設立され、現在、株式投資型クラウドファンディング(CF)のプラットフォームの運営を行っています。当社が目指すところは、志の高い起業家に共感し、応援したい人を繋ぐ、オンリーワンの起業家支援型のプラットフォームを構築することです。
細窪:購入型や寄付型のCFは社会に浸透しつつありますが、株式投資型CFはどのような違いがありますか。
安田:実際に事業会社の発行する株式を取得する点が最大の相違点です。株主という法的に守られた地位で、投資先の企業や経営者を応援することができます。ただし、事業会社側は年間の調達額が1億円未満、出資者側は1社に対する年間投資金額が50万円までといったルールが設けられています。
細窪:株式投資型CFのライセンスを受けている企業は貴社を含めて6社あります。
安田:金融業においてプロダクトの差別化は難しいですが、当社は取締役6名のうち3名が証券会社の出身で、引き受けや新規公開、事業会社の資金調達、資本政策等に携わってきた経歴を持ちます。経験豊富なマネジメント層の知見を活かし、投資だけでなくその後の企業価値向上にも貢献することを目指しています。

■私募債情報プラットフォーム『Siiibo』

小村:私は外資系銀行でトレーダーとしてクレジット商品のトレーディングを経験した後、BlackRock Japan社にて、資産運用システムを用いたコンサルティングを行っていました。そこで感じたのが、日本では近年株式市場の整備が進みつつある一方で、デット投資においては手軽に売買のできる有用なプラットフォームが存在しないということです。Web情報プラットフォームを活用した少人数私募債の発行を通して企業へ直接融資する仕組みを構築すべく、2019年1月に当社を設立し、『Siiibo』をローンチしました。
細窪:従来の私募債による資金調達は、銀行や近親者に引き受けてもらうケースが多数でした。貴社のサービスを通してウェブで私募債を募集する場合には、どんな企業が適しているのでしょうか。
小村:現在は、中小・未上場企業で既に銀行から問題なく融資を受けている企業が、資金調達を多角化する目的でご相談いただくケースが多いです。これまで、銀行では増資見合いの融資や補助金の着金見合いのブリッジは難しかったですが、それを金利として織り込むことで私募債を発行することも可能です。私募債は直接金融なので、デットIRを通して投資家と関係性を強固にできる企業が中心になっています。

■既存ファイナンス手法との相違点

細窪:両社ともに金融とITをかけあわせたフィンテック企業と言えると思います。
安田:通常の証券会社では営業マンが電話でアポイントを取る、企業を訪問するというケースがありますが、株式投資型CFではそのような営業活動は禁止されており、投資家は当社のサイトにある情報を閲覧して出資の申し込み行うなど、募集活動のすべてはウェブ上で完結しています。
小村:私募債は数千~数百万円の発行という企業も多いため、オペレーションコストの削減のためにテクノロジーを活用しています。究極的にはオンラインで人を介さずに発行も償還もでき、投資家と企業は情報発信と情報精査に注力できるような世界を目指しています。
細窪:ベンチャー向けのファイナンスとしては、銀行融資やVC、制度融資、政策金融公庫の活用などといった既存の手法と比較検討されることになります。株式投資型CFは、同様に株式を発行するVCと比較されやすいのではないでしょうか。
安田:VC出資においては、プロ投資家の専門的なアドバイスが受けられるメリットがある一方で、経営について細かく指摘されることもしばしばです。一方クラウドファンディングでは、幅広い個人投資家から出資を受けるため、株主が数百人に増える場合もあります。しかしながら、個人の持株比率の点からは、あくまでも少数株主であり、日々株価が変動するわけでもないので、経営に口を出す投資家は少なく、さらに一度に多くの方が自社のサポーターになるため、特にBtoCのビジネスでは顧客基盤の増強に繋がります。
小村:私募債は、銀行融資と比較した場合、ブリッジのケースや企業に信用力がない場合でも着金の証跡があれば投資できるなど、より柔軟な対応が可能な点が特徴です。また、社債の場合は経営者保証が付与されない、株式による資金調達と異なり会社の持分を減少させないなど、成長率の高いベンチャーにはメリットが大きいと思います。

細窪:投資家としてはどんな人が適しているのでしょうか。
安田:当社のCFで資金調達を望む企業は創業1~3年の若い企業や、社歴が長いながらも新規事業にチャレンジするような企業です。投資家として、スケールする意欲のある志の高い企業を応援したいという想いが根底にあることは大前提ですが、スタートアップへの投資はリスクが高いのも事実です。そのため当社では一定の投資経験、金融資産を持つ投資家に対象を限定しています。
小村:私募債は円建てのインカムゲイン型の商品です。年利は数%ですが、ボラティリティの低さからエントリーとエグジットの戦略をそこまで考えなくてよく、どんな時期でもある程度近い利回りになります。どんどん償還して現金化できるため、例えば退職金見合いの投資を検討している方には株式よりも私募債の方が適していると思います。ソーシャルレンディングや投資信託と異なり、個別企業の情報を見て直接投資ができるという面白さもあるのではないでしょうか。

■今後の拡大に向けた期待

細窪:最後に、お互いのサービスについて魅力的に感じた部分を教えてください。
小村:ユニコーン社は、他のCF業者と比較してインキュベーション・ソーシングの領域からイグジットまで一貫してサポートすることを掲げている点が魅力的だと感じました。闇雲に案件を打つよりもソーシングを精査している姿勢も素晴らしいと思います。
安田:私は証券会社時代にデットのファイナンスにも関わっており、日本の金融機関におけるデットの資金調達スキームの矛盾点は感じていました。社債を発行し難い中小企業に対して、今回Siiibo社のようなプラットフォームを用いて現状を打開できることは画期的だと思います。株式投資型CFとはエクイティとデットで補完効果もありますし、今後もお互いに頑張っていければと思います。
細窪:両社の今後の成長と、多様なベンチャーファイナンスの活性化に期待しています。本日はありがとうございました。


※「THE INDEPENDENTS」2019年11月号 - P20-21より
※冊子掲載時点での情報です

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【2020年6月号】


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<ポストコロナ特集>
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