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VIE. STYLE㈱ 今村 泰彦

2017-05-19 公開

<話し手>
VIE. STYLE㈱ 代表取締役 今村 泰彦さん(左)
1975年12月7日生まれ。日大三高出身。早稲田大学第一文学部卒業。音楽業界、ワーナーミュージック・ジャパンにてオンライン音楽配信事業開発に11年間従事。ゲーム・エンターテイメント業界マーベラスAQL(東証一部)にて執行役員新規事業開発部長に就任。2013年よりEvernoteに参加、パートナーシップマネジャーに従事したのち、VIE.STYLE株式会社を設立。地元、鎌倉で「カマコンバレー」に参加、禅寺でのハッカソン「ZenHack」などコミュニティー活動も積極的に行っている。

<聞き手>
弁護士法人内田・鮫島法律事務所
弁護士 鮫島 正洋さん(右)
1963年1月8日生。神奈川県立横浜翠嵐高校卒業。
1985年3月東京工業大学金属工学科卒業。
1985年4月藤倉電線(株)(現・フジクラ)入社〜電線材料の開発等に従事。
1991年11月弁理士試験合格。1992年3月日本アイ・ビー・エム(株)〜知的財産マネジメントに従事。
1996年11月司法試験合格。1999年4月弁護士登録(51期)。
2004年7月内田・鮫島法律事務所開設〜現在に至る。

鮫島正洋の知財インタビュー

「音楽とテクノロジーを使って人の幸せに貢献します」


■ 鎌倉で生まれたハードウェアベンチャー

鮫島:本社がある鎌倉には若いIT経営者たちが集まるコミュニティーがあると聞きました。

今村:「カマコン」といいます。ITベンチャーはもとより、地元の名士や中小企業、サラリーマン、宗教家など様々な人々が集い鎌倉を盛り上げる活動を行っています。鎌倉には新参者でも温かく迎えてくれる器の大きい土壌があります。

鮫島:歴史の古い町は保守的な部分もありますが、伝統を守り続けるには新しいものも取り入れていくことが必要だと思います。

今村:20代のころミュージシャンをやっていたのですが、テクノロジーで起業しようと思ったときに、やっぱり音楽だと気がつかせてくれたのは鎌倉にいたからです。鎌倉は山も海もあり、気分転換がすぐにできますし雑音もあまり入らず、事業に集中しやすいところです。東京にいたら、二人だけでハードウェアベンチャーを立ち上げようなんて考えなかったと思います。

■ ワイヤレス・エアー・ヘッドフォン「VIE SHAIR(ヴィー・シェア)」

鮫島:普通のスピーカーはラッパ型で音が拡散するようになっています。

今村:「VIE SHAIR」は、薄型の平面スピーカーが入っていて、音がまっすぐいくので、通常のスピーカーに比べて音漏れが少ない構造になっています。メガネなどに使われる柔軟で丈夫な特殊樹脂を使用し、人体に合わせて3Dデザインした“エアーフレーム”により、本体が耳に触れないで音楽を楽しめます。装着時のストレスが少なく、長時間つけても痛くなりません。また、音楽を無線共有する“オン・エアー機能”を搭載しており、ヘッドフォン同士で何台でも音楽を共有することができます。

■大企業とのコラボレーション

鮫島:「VIE SHAIR」の製造はYAMAHAが行っていますが、自社のブランドで販売していますね。

今村:知財は我々が持っており、YAMAHAとは使用許諾契約を結んでいます。まずは、我々のブランドで販売して先行者メリットを享受してから、次にYAMAHAが自社ブランドで販売します。

鮫島:よくそこまでの契約交渉ができましたね。

今村: YAMAHAは「サイレント™」という音を出さない楽器シリーズを販売しており、楽器に特化したヘッドフォンを作りたいという意向がありました。我々のコンセプトに共感してもらったことがOEMに至った大きなポイントです。

鮫島:大企業との関係構築に苦労するベンチャーを沢山みてきましたが、貴社は製品も完成していて製造受託先もある。それだけでも、ベンチャーとしては一定のレベル感があるのに、大企業の製品受託先からは自社ブランドで販売したいとのオファーまでいただいている。非常にうまくいっていると思います。

今村:大企業は、一つのプロジェクトにかかわる人間が多すぎてスピード感に欠け、固定費や間接費も高すぎます。そんな中で「どうやったらチャレンジができるか」となったらベンチャーと組むしかない。これからは、大企業1社でものづくりが完結しない時代になると思います。

■ 知財戦略について

鮫島:平面スピーカーの基本特許は切れていますが、貴社の知財戦略はどのようになっていますか。

今村:ヘッドフォンの開発資金を日米のクラウドファンディングで集めたのですが、ある法律事務所から特許費用を成功報酬で支払う提案をうけました。国内外の特許、数種の意匠、商標を全部無料でやってもらいました。この提案がなかったら、特許をとっていなかったかもしれません。ちなみにクラウドファンディングは総額約5,000万円が集まり大盛況でした。

鮫島:ベンチャーはお金がないので知財はどうしても後回しになりがちです。 我々は、ベンチャーの貴重な資金を有効に使うために、1つの特許のクオリティを極限までブラッシュアップしています。「VIE SHAIR」も半年後にはいろいろと改良点が出てくると思います。その改良点が世の中に訴求するものであれば、そこを特許で押さえてしまえば後発との関係ではさらに競争力がでてきます。

今村:今後はイヤフォンでバイオデータを集めて、ヘルスケアやメンタルケア用に開発してみたいと思っています。

鮫島:バイオ関連となると今より格段高い技術が求められてきますが、いろいろな企業とうまくコラボしていけば成功できると思います。本日はありがとうございました。


―「THE INDEPENDENTS」2017年5月号 P24-25より

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