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第268回事業計画発表会講評

2017-05-12 公開
早稲田大学
名誉教授 松田 修一

早稲田大学
商学博士 松田 修一 氏

1943年山口県大島郡大島町(現周防大島町)生まれ。
1972年早稲田大学大学院商学研究科博士課程修了。
1973年監査法人サンワ事務所(現監査法人トーマツ)入所、パートナー。
1986年より早稲田大学に着任し、ビジネススクール教授などを歴任。日本ベンチャー学会会長、早大アントレプレヌール研究会代表世話人も務める。2012年3月教授を退官。ウエルインベストメント㈱取締役会長
特定非営利活動法人インデペンデンツクラブ代表理事

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第268回事業計画発表会講評

(株)SPLYZA、VIE.STYLE(株)


キャピタリストのソーシャル化を目標に、起業家がキャピタル業を始めたPE&HR㈱山本亮二郎社長からは、人口8万人の東村山市とともにスタートした最新のファンドの意義と思いを、熱く語っていただきました。今回のプレゼンの2社は、山本社長からの紹介です。

No.762 株式会社SPLYZA(代表取締役 土井 寛之 氏)

スプライザは、技術系ソフトウェア会社でCAD応用技術の開発を行っていた土井寛之氏 が、オーストラリア留学後、2011年に設立した画像処理・動画解析技術を利用したアプリ開発の会社です。6名のメンバー中半数が外国人で、スポーツ大好きな技術者の集まりです。動画を有効活用して、スポーツの上達、指導者不足の解決、選手の発掘までできるプラットフォーム事業を目指し、アマチュアスポーツマンの「もっと上手くなりたい」を叶えるビジネスです。
 将来IPOを考えているが、持続的な成長モデルを加速するには、次のような課題を解決する必要があります。

①アマチュアスポーツ市場に対する考え方

アマチュアスポーツチームは国内40万中8万をターゲットにしています。プレーを画像処理して、勝つために、自動的に、簡単かつ安価(1チーム6,000円/月)に映像情報を提供し、共有化するサービスビジネスです。しかし、アマチュアスポーツゆえに、サービス負担のコストは限られ、各スポーツにより共有化する情報が限定されるため、現状のサービスだけでは規模が限定されます。

②協業に対する考え方

スポーツイベントやプログラムに参加し、口コミ拡大による認知度を高めることに加えて、記録集計システムを持つ大日本印刷や全国スポーツ小売店への営業網を持つエスエスケイを販売代理店として協業を開始しています。JFL加盟11チームに採用が決定し、徐々に浸透し始めています。チームとして処理画像を共有し、強いチームづくりにはサッカーが最適という判断からです。アマチュアスポーツは、高校・大学・クラブと多様ですが、ヘビーユーザーがどの程度存在するのか、ライトユーザーや個人にどの程度のコストであれば普及するのかの検証はこれからです。

③技術活用の新たな事業領域

膨大な動画ファイルからの編集・画像処理の分析・共有に技術の優位性がありそうですが、知財化はこれからで、ブランディングと共に権利化する部分とノウハウとして残す部分を明確にする必要があります。さらに、スポーツのヘビーユーザーと同程度の動画の管理・分析・共有する作業現場を新たな事業領域として、技術をスポーツ以外に横展開できる事業領域の方が市場としての潜在的可能性があります。


No.763 VIE.STYLE株式会社(代表取締役 今村 泰彦 氏)

 ヴィースタイルは、ワーナーミュージック・ジャパンにてオンライン音楽配信事業、ゲーム・エンターテイメント業界等を経験した今村泰彦氏が、音楽関連IoT機器であるワイヤレス・エアー・ヘッドフォンの企画・開発・販売を目的に、2013年に設立しました。地元、鎌倉で「Feel the Life - 味わい深い人生」をモットーに、コミュニティー活動も積極的に行っています。
 鎌倉で味わい深い人生を「2人+ネット協業」で実現していますが、この技術を「音」あるいは「耳」等五感を通して、さらに多くの人々に実体験していただくことを志向するのであれば、次のようなことを検討していただきたい。

①ワイヤレス・エアー・ヘッドフォンの進化

耳に非接触で、音が漏れず、オープンエアー環境で他と音をシェアでき、長時間装着可能なヘッドフォンは、キックスターター等のクラウドファンディングを活用して、開発・販売し、世界中に幅広いニーズがあることが明確になっています。ヤマハがOEM生産し、音楽教室などで活用する連携が既にスタートしています。また、アマゾンのスタートアップ製品専用サイト「Launchpad(ローンチパッド)」の製品として世界への販売が可能です。ただし、市場が拡大し始めると基本的な知財を取得しても、必ず廉価普及版の模造品が出てきます。品質を維持しながら、どこまで類似品に対抗できるか、ヘッドフォンの進化版の開発スピードが問われます。

②カマコンバレーのブランド化を

ミュージック・エンタメ事業の体験から、現在2人+ネット協業を活用した開発プラットフォーム上で、ユニークなヘッドフォンを開発してきました。今村社長は、カマコンバレー活動をはじめ、「Feel the Life - 味わい深い人生」をモットーに、個々人が自立のためのスタートアップスのすそ野拡大をリードしています。鎌倉というユニークな聖地をブランド化し、世界に発信するツールとして、まずヘッドフォンを活用してどのような「賑わい」の仕組みができるか検討していただきたい。

③五感としての耳を活用した多様な製品開発を

ヘッドフォンという形状以外に、耳を活用した電子機器という技術から多くの製品開発が生まれています。音・意思伝達・脳波等の領域からのウェアラブル製品の開発競争は始まったばかりです。このヘッドフォン技術が、2人+αのチームから「耳」のあらゆる可能性を追求する味わい深い人生を追求するプロ集団となり多様な製品が開発されることを期待したい。



2017年4月3日インデペンデンツクラブ月例会 東京21cクラブにて

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【2017年10月号】

シンクランド(株) 宮地邦男
(株)インターパーク 舩越裕勝
(株)バイオーム 藤木庄五郎
(株)FSO 玉那覇尚也
(株)Payke 古田奎輔
(株)カルテットコミュニケーションズ 堤大輔
元気でんき(株) 河口エレキテル
(株)シード 吉川幸孝
(株)グランドゥース 柴田敬介
ワールドインキュベーター(株) 野原智央

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