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2015-10-30 公開

<聞き手(左)>
弁護士法人内田・鮫島法律事務所
代表弁護士 鮫島 正洋さん
1985年3月東京工業大学金属工学科卒業。1985年4月藤倉電線(株)(現・フジクラ)入社~電線材料の開発等に従事。1992年3月日本アイ・ビー・エム(株)~知的財産マネジメントに従事。2004年7月内田・鮫島法律事務所開設~現在に至る。

<話し手(右)>
株式会社アスタリスク
代表取締役 鈴木 規之さん
1972年8月31日京都市生まれ。滋賀県立東大津高校卒業。大阪大学大学院修士課程(位相幾何学専攻)修了後、東レ㈱入社。アパレル企業へのコンピュータシステム企画・営業や生産管理システムの企画・開発、販売システムのプロジェクトリーダーに従事。2006年当社設立、代表取締役就任。

<株式会社アスタリスク 概要>
設 立:2006年9月1日
資本金:10,000千円(株主:経営陣ほか)
所在地:大阪市淀川区西中嶋5-6-16
事業内容:iPhone、iPod touchケース型リーダーの企画・開発・販売、および専用アプリの開発

鮫島正洋の知財インタビュー

ハードウェアとソフトウェアが融合した「業務管理システム」の知財戦略


iPhoneのケース型バーコードリーダー「AsReader」と、「AsApps」アプリを融合させた業務管理モバイルソリューション事業を展開する㈱アスタリスクの知財戦略についてインタビューいたしました。

鮫島:iPhoneに装着するジャケット型のバーコードリーダー「AsReader」と、対応アプリケーションによるソフトウェアでモバイル端末による業務管理分野へ展開していく事業戦略ですが、開発のきっかけは何だったのでしょうか。
鈴木:業務システム受託開発を展開する中で、iPhoneを活用できないかと思ったのがきっかけです。POSなどの専用端末は対象分野が限定されコストも高くなります。iPhoneを活用すれば対象分野は幅広くコストも下げられ、さらに日本と同じシステムをそのまま海外で利用する事も可能です。
鮫島:ベンチャー企業は対象市場を絞るべきというのが私の持論ですが、事業戦略としては市場が拡大して大企業が参入する前に特許などで先行する必要があります。
鈴木:「AsReader」に関しては商標登録や特許出願はしていますが、物流、店舗、医療分野へと市場は広がっており競合対策としての知財戦略はこれからの課題です。

鮫島:iPhoneに装着して利用できるケース型の「AsReader」は形状もとてもユニークですね。これは特許だけでなく意匠登録もした方がよいでしょう。
鈴木:実は意匠登録にも変更出願できるように特許出願しています。
鮫島:それは素晴らしいですね。一方でハードウエアに比べてソフトウェアに関する知財の権利化は難しくなります。アップルがサムソンに勝訴した「バウンスバック特許」のように、目で確認できるユーザーインターフェースに関しては特許化が有効です。
鈴木:「AsApps」には、「AsZai(在庫管理)」「AsCount(棚卸)」「AsRegi(POSレジ)」「AsTime(勤怠管理・イベント管理)」「AsOrder(受発注業務)」のアプリケーションがあります。Appleコンサルタントネットワークのメンバーとしてソフトウェアの知財はプロテクトされていますが、Androidに関してはこれから取り組みます。



鮫島:今後は欧米を中心としたグローバル展開も考えているようですが、国際的な商標管理も重要です。
鈴木:「アスタリスク」は一般的な言葉ですので、グローバル展開にあたっては社名変更も検討しています。
鮫島:大企業には知財管理部署がありますが、社内に知財管理の担当者はいますか。
鈴木:前職では特許研修が好きでしたが、海外企業との契約書作成は未経験です。
鮫島:共同開発契約、ライセンスなどの契約書と知財権は大いに関係あります。拙著「技術法務のススメ」は大企業の法務部に読まれていますが、むしろ技術系ベンチャー企業にぜひ参考にしていただきたいです。
鈴木:私どもの技術的優位性はハードとソフトを両輪している点にあります。
鮫島:ハードに模造品が出てもソフトで優位性に立てる戦略ですね。ハードとソフトのどちらで収益を上げるビジネスモデルを構築するかは事業戦略のポイントです。
鈴木:事業ストーリーをどのように作るかはこれからの課題です。
鮫島:最近の技術経営(Management Of Technology)においては「オープンアンドクローズ戦略」が重要視されています。昔は技術を社内限にする「クローズアンドクローズ戦略」でしたが、現在は技術を公開して市場を拡大していく戦略です。ただしその場合には、自社の知財の権利化(クローズ)ができていないと収益は上がりません。
鈴木:今後は、ハードとソフトをあわせて「Asシリーズ」としたブランディング戦略を展開していきます。
鮫島:新しいビジネスモデル構築と海外展開によって株式上場も期待できます。ぜひ頑張ってください。本日はありがとうございました。

<事業計画発表会>

アスタリスク鈴木規之社長には下記開催の事業計画発表会にてプレゼンいただきます。
・2015年11月27日京都インデペンデンツクラブ

機関誌「THE INDEPEDENTS」2015年11月号 P16-17より

THE INDEPENDENTS 最新号


【2020年4月号】


(株)Indigames 野津 幸治
(株)MONOPOST 鳥山 倫靖
(株)ロボケン 寺田 宗紘
(株)メディアシステム 石井 光弘
Safe Approach Medical(株) 曺 柄炫
(株)FOMM 鶴巻 日出夫

イベントスケジュール

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