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2015-10-20 公開

<聞き手>
株式会社AGSコンサルティング
専務取締役 小原 靖明さん
1985年明治大学大学院法学研究科修了。1989年当社入社。2000年IPO支援会社ベックワンソリューション設立、代表取締役就任。2007年合併に伴い、当社取締役就任。2012年3月常務取締役。2014年3月専務取締役(現任)

<話し手>
AOSモバイル株式会社
代表取締役 原田典子さん
小中高と幼少時代をドイツで過ごす。慶應義塾大学経済学部卒業後、SAPジャパン㈱に入社。AOSテクノロジーズ㈱に転職し、米国支社や東海岸拠点の立ち上げに従事。2010年に帰国し、モバイル事業部立ち上げに参画。2015年3月同事業部を子会社化し、代表取締役に就任。

<AOSモバイル株式会社 概要>
設 立:2015年3月10日
資本金:27,000千円
所在地:東京都港区虎ノ門3-2-2-8F
事業内容:
双方向SMSプラットフォーム運営
チャットアプリ開発・サービス

<特別対談>これからのIPOスタイル

グループ会社の上場戦略


メッセージングアプリ「InCircle」とSMS配信ソリューション「AOS SMS」を手掛けるAOSモバイル株式会社原田社長に、IPO経験豊かな株式会社AGSコンサルティング小原専務が、AOSモバイル株式会社の(1)資本政策(2)事業戦略(3)上場戦略についてお伺いしました。

小原:まずは資本政策ですが、親会社であるAOSテクノロジーズ(株)からの分社経緯についてお聞かせください。
原田:AOSテクノロジーズ(株)はPC領域で成長してきましたが、モバイル領域での事業開発が課題でした。そこで、特にモバイルに力を入れた新規事業部が立ち上がり、うまれたのが「InCircle」と「AOS SMS」というサービスです。これらはコミュニケーションの事業であり、AOSテクノロジーズ(株)が手掛けるデータ復旧・消去サービスとは事業戦略が異なるため、2015年3月に分社化いたしました。
小原:新規事業責任者であった原田さんが社長に抜擢され、これから上場を目指していきます。資本政策的には親会社の持株比率をどう下げるか、すなわち企業の独立性が求められます。
原田:現在はAOSテクノロジーズ(株)が60%、残りは私を含めた経営陣と開発パートナー企業が株式を保有しています。親会社はモバイル事業成長のために有益であれば持株比率を下げる方針ですので、事業会社やVCなどからの外部資本導入を検討しています。

小原:次に事業戦略についてお伺いしていきます。まず、AOSモバイルのビジョンをお聞かせください。
原田:次世代のモバイルコミュニケーションのインフラになることを目指しています。私自身、海外での仕事に長く携わってきましたが、まだまだ日本企業はコミュニケーションの面で課題が多いと感じます。社内向けには「InCircle」で情報共有を、社外向けには「AOS SMS」で情報配信いただき、企業におけるスマートなワークスタイルを実現したいと思います。
小原:「InCircle」が属するメッセージングアプリ分野は競合も多数存在します。シェア獲得のための施策や課題はどのようにお考えでしょうか。
原田:セキュリティを強化することで官公庁や大手企業への導入が進んでいます。携帯キャリア系企業とも販売代理契約を結んでおり業界最安値で普及を図り、その後はプラットフォーム化します。追加機能を外部開発会社と連携し充実していきARPU(ユーザー当り平均売上高)を高めていきます。
小原:事業戦略立案のポイントは、何において先行し優位性を持つかを明確にする事です。「AOSSMS」は配信能力や到達率で他社を圧倒し、キャンペーンなどで活用できる双方向性という機能は国内唯一です。
原田:大手コールセンターやノンバンク、ISPへの導入はかなりの早さで進んでいます。おっしゃる通り、この事業の肝は配信能力です。私どもは海外パートナーとも組む事で1日8000万通配信できるエンジンと運営ノウハウを持っています。
小原:やはりベンチャーはまず一つの事業に絞り込んでそれを育て上げるべきです。貴社の場合は圧倒的優位な「AOS SMS」に集中投資し会社を成長させる。そして儲けたキャッシュで「InCircle」に投資していくといった段階的な成長ストーリーの方が実現性が高まると思います。
原田:これまで並列に2つの事業を展開してきて社内に2つ会社を抱えているような感覚がありました。優先順位と時間軸をこれからよく考えていきたいと思います。
小原:どういう事業の進め方をするかを明確にすれば、投資家にとっても納得感が増すと思います。資金調達ではその成長イメージを具体的に共有できる投資家と先に条件を詰めておくことで、他の投資家との交渉もスムーズに進めやすくなります。

小原:最後に、上場戦略についてお伺いします。親会社AOSテクノロジーズ(株)は現在未上場ですが、こちらは上場する予定はあるのでしょうか。
原田:AOSテクノロジーズ(株)はインキュベーション会社として、事業の0から1を作ることに注力していきます。新サービス創出には非上場である方が自由度高くおこなえるので、今のところ上場する計画はありません。
小原:株式上場においては経営の独立性がポイントになります。特にグループ会社の上場においては人的関係(役員兼務)、取引関係、グループ間の競合状況などを整理する必要があります。また未上場会社(非開示会社)の子会社上場は原則認められませんので資本政策が重要になります。
原田:上場は何としても実現したいと思います。モバイルコミュニケーションの次世代インフラを目指すにあたり上場は必須です。そのためには経営の主体性を当社独自が持てるように、資本戦略、人事戦略、開発戦略、販売戦略など事業戦略をグループ間でよく協議する必要があると改めて感じました。
小原:競争の激しいこの分野ではスピードも重要です。昨今の環境ならば売上10億円未満でも上場できるチャンスはあります。そのために、今後3年間で何に力を入れていくのかを見定め事業計画を紙に落としこむべきでしょう。経営判断に迷った時には必ずその事業計画に戻ってみる事です。

<対談を終えて>


小原:AOSモバイルが事業展開する「AOSlSMS」は、その市場規模、配信能力等からすると、大きな成長性を感じられます。今後、親会社との関係の調整、早期に資本政策の立案を行い、人材と資金を調達し、さらに事業展開のスピードアップ図ることが肝要だと思います。この対談で、社長の経営に対する真摯な態度、上場に対する強い想いを感じることができました。
原田:小原さんが、私が上場を目指す社長として必ず知っておくべき内容を認識できるように質問をしてくださったこと、本当に感謝しています。まずベンチャーは資源と時間が限られてるからSMS事業に集中して成功させてからInCircleを伸ばして行くように教えていただいたことは経営宿題として親会社の佐々木とも話しました。これからどうするかを考えたいと思っております。夢と情熱だけを持って何かをやろうと思ってる私に、とても大事な経験談と必ず必要な方向性を示して下さったことをとても嬉しく思っております。ありがとうございました。

※「THE INDEPENDENTS」2015年10月号 - p18-19より

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(株)エイ・オー・テクノロジーズ(代表取締役 井上 克己 氏)
(株)E3Mobility(代表取締役 高橋 良彰 氏)
(株)NEXT STAGE(代表取締役社長 小村 直克 氏)
L&Kメディカルアートクリエイターズ(株)(代表取締役 佐久間 研人 氏)
(株)WDC(代表取締役 上石 泰義 氏)
(株)Anamorphosis Networks(代表取締役 炭谷 翔悟 氏)
(株)DIIIG(代表取締役 秋國 寛 氏)
ジカンテクノ(株)(代表取締役 木下 貴博 氏)
(株)満寿屋商店(代表取締役 杉山 雅則 氏)
(株)土谷特殊農機具製作所(代表取締役 土谷 賢一 氏)

<知財インタビュー>
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<コラム>
ペンチャーコミュニティをめぐって
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