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2013-07-18 公開
勝屋久事務所
勝屋 久

勝屋久事務所
代表/プロフェッショナル・コネクター 勝屋 久さん

上智大学理工学部数学科卒業後、日本アイ・ビー・エム入社。IBMVentureCapitalGroupパートナー日本代表、経済産業省IPA未踏IT人材発掘・育成事業プロジェクトマネージャーなどを経て、2010年8月に独立、勝屋久事務所設立。「つながりで人がもっと元気になるお手伝い」がしたく、プロフェッショナル・コネクターという職業を創り、現在に至る。過去13年間に約6000人以上のベンチャー経営者、約800名の投資家・ベンチャー支援者の方々と接してきた。1年間に2000人以上の人と出会い、500組以上つなげる。ビジネス・ブレークスルー大学客員教授、富山県立大学MOT非常勤講師、八戸大学・八戸短期大学総合研究所客員研究員、総務省NICT ICTメンタープラットフォームメンター。
【ブログ】勝屋久の日々是々

http://www.katchamanpower.com/

プロフェッショナル・コネクター勝屋久が語る超つながり術

【IBM Venture Capital Groupの経験からビジネスでも人のつながりが大切なことを掴んだ】

1999年に日本IBMでベンチャー担当になり、翌年当時のCEOであるルーガースナー氏の想いでできたチーム「IBM Venture Capital Group」の日本代表として2010年までベンチャーとのビジネス開発の仕事に携わってきました。大企業からイノベーティブなものは生まれにくいのは合議制、アイデアの枯渇、起業家精神を持つ人材の欠如などがゆえ、ベンチャーとつながることによって協同創造でビジネスのチャンスを切り拓くことを目的とするチームです。10数年前から一社ではビジネスを創りだす時代は終わったということをIBMは言っていたのです。

僕はこの仕事で生まれて初めて、ベンチャー経営者、ベンチャー支援者と会うことになりました。正直、二つのことに衝撃を受けました。 1つはベンチャーに携わる人の目の輝きです。会社で元気な人の目となにかが違う。 そのときは気づきませんでしたが、今ではわかります。心から自分のやりたいことをやっているから、生命エネルギーが高いのです。その高い生命エネルギーに触れて、僕の心でなにかが動き出し、結果、こういう人生を歩んでいます。

もう1つはベンチャーの世界(コミュニュティ)は個のつながりの世界なんだということ実感したことです。要はあなたとなにかしたいという世界。肩書き、所属、資産、権力よりもその人はなにができるのか?なにがやりたいのか?相性ということでつながっている世界なのです。経営チーム、支援者が大学時代の親友なんていうつながりの場合も結構多いです。僕はそれまでビジネスにおいて、所属組織、肩書き(社長、部長、課長など)、既得権(どれくらいどういう分野に影響を及ぼすか)ということだけしかみていませんでした。相手もそういう風に値踏みしてました。(おー怖い。。。そういう僕だったから相手にも値踏みされてたんですね。いい関係がつくれなかったのはそういうことか!)企業でやらされている感でやる新規事業と違い、100%やりたくてしかたないという高いエネルギーの個がつながるのだから、うまくいく可能性、支援・応援する人も所属を越えて広がる。。。シリコンバレーはわかりやすい例ですね。すべて、人のつながりなのです。そういう事実をそのとき初めて知りました。


【閉塞感のある日本、ステキなつながりを創ることが大切】

日本中をまわって活動をしていると、盛り上がっている地域に出くわすことがあります。そこにはかならず、NPO、会社員、起業家、名士(商工会議所など)、公務員など所属を越えてフラットで楽しい個のつながりをみます。形骸的で変革を望まない組織と違い、互いに尊敬し合い、楽しみながら社会と関わることをしているのです。楽しいコミュニティなのでどんどん人が集まります。インターネットで情報が流動化します。このように元気の渦はあちらこちらに見かけます。元気の渦の一つのカテゴリーがICTベンチャーです。

ベンチャーは雇用創出や経済活性の貢献の観点でも素晴らしいことと思いますが、自分自身の原体験から「ベンチャーのつながり(ベンチャーコミュニティ)は元気の連鎖を生み出し、たくさんの元気を創り出す製造装置。関わった人たちが生き方を見直したり、新しい事にチャレンジしたり、本当はなにがやりたいかと自分と向き合ったり、他人ごとから自分ごとへ意識も変えていく可能性がある」と捉えています。ベンチャー起業家や心からやりたいことをやって生きている人の存在は人に元気や一歩前に踏み出す勇気を与えます。ベンチャーの人たちの生き様に触発されて、周囲の人がプラス思考・行動に変わって行くのです。僕自身もベンチャーと出会い、大きく生き方が変わりました。こういった観点で閉塞感のある日本において、心から、プラスのエネルギーの渦を創り出すベンチャーの存在が大切だと思います。多くの人が組織よりも個人が重視される社会へ変わってきているといいますが、日々まさにビンビン感じています。個人が重要視される時代だからこそ、つながりは大切です。


【人生現状維持状態から脱却するのがベンチャー!そして楽しさにつながる!】

突然ですが、あなたは現状維持の生き方をずっと続けるのですか?という問いに、みなさんは何を感じますか?

現状維持の生き方とはこんなイメージです。なにかにしがみつき、自分自身の安全地帯をつくるのに一生懸命で、周りの人や社会のことを気にしすぎたり、不安や怖れの中に身を置いている状態です。そして、ときにうまくいかないときは人や環境のせいにしたり、なにかいいことないかなとかやりたいことがあるけど、○○の理由でできない。こういう人いますでしょ。会社員もいるし、経営者もいる、、、と僕も昔、そうでした。こういう人でした。

30年前なら現状維持の生き方はその人の倖せの維持につながり、ステキなのかもしれませんが、今の時代は明日なにが起きるかわからない時代、明日リストラされたり、重要な取引先が倒産したり、大地震がくる、、、そんな時代なのです。そういう時代に現状維持の生き方を見直してみてもいいのではと思います。(決して、現状維持の生き方がよくないといっているのではありませんよ。)

僕自身は48才のときに、25年間働かせて頂いたIBMを卒業し、収入のめどはなく、かなり勇気がいりましたが、現状維持から脱出し、覚悟を決め、ゼロスタートでプロフェッショナル・コネクターという新しい職業つくりをチャレンジし続けています。僕の仲間から会社に所属していたときよりもパワフルだとよく言われますが、なにかチャレンジする人はプラスのエネルギーが自然とでているのだと感じます。特になにかの原体験に紐ついたピュアな欲求がベースの起業家はすごくポジティブなエネルギーがでまくっています。

僕のベンチャーの捉え方は【ベンチャーとは心から自分のやりたいことをやっていて、社会との循環を創りだし、成長しようとしている人のこと】です。形態としてはベンチャー企業、個人事業主、NPO、会社員、公務員、教員、プロジェクト、タスク、活動、、、などと形式には捉われません。僕は1999年の仕事で生まれて初めて、ベンチャー経営者、ベンチャー支援者などと出会ったことが、人生のターニングポイントになりました。彼らからいっぱい刺激を頂き、自分の心に火がついた感覚でした。着火された火はその後、会社員のかたわら、仲間と一緒にタイトルなどに捉われず、所属を越えて、人と人がつながるコミュニティを創る行動を起こしました。僕と仲間のピュアな欲求と社会と関わりたいという想いで楽しさやワクワク感がいっぱい 生まれ、どんどん人のつながりが拡大し、たくさんのビジネスやムーブメントがうまれるようになりました。これもベンチャーだと思います。

ベンチャーの楽しさは自分がベンチャー(心から自分のやりたいことをやっていて、社会との循環を創りだし、成長しようとしている人)になればプラスの思考とワクワクエネルギーがでて、ドンドン同じようなエネルギーの人とつながることです。人とつながると新しい発想やアイデアが生まれたり、時には最適な支援者やパートナーとも出会いやすくなります。楽しさの渦を創り出し、楽しさの連鎖も生み出すこともおもしろいところです。

もう一度、同じ問いをします。「あなたは現状維持の生き方をずっと続けるのですか?」

現状維持をするのも結構エネルギーを使います。リストラにされないよう働いたり、上司の目を気にして働いたり、不確定な将来を考えすぎて、不安になったり、うまくいかないことがあったら人や環境のせいにしたり。。。実は僕もこういう状態が長かったのです。体験したからよくわかります。現状維持をするのに使っているエネルギーを現状維持から脱出することにエネルギーを使うように意識が変わったら、いまよりもきっと仕事も人生も楽しくなると思います。

そのときの柱になるのが自分のピュアな欲求、社会と関わるように考え、行動に起こすことだと思います。まさにこれはベンチャーです。収益モデルはなにかと先に考えてはいけません。自分の心とつながり、なにがやりたいかと問うことからはじめることです。なにがやりたいかわからない人はちっちゃい行動からはじめたり、楽しそうな人のプロジェクトに関わったり、今の仕事に自分の欲求はぶつけられるものはないかをもっと考えたり、やれることはいっぱいあります。

東日本大震災以降、日本は変わらないといけないといろいろな方が発言するのをよく見かけます。とてもいいことだと思いますが、僕も含めて、発言している人ご自身がまず本気で変わると腹落ちして、行動に起こしているかが大切だと思います。本気で変わろうとしている人(まさにベンチャー)が増えるともっと楽しく明るい日本になりますね。

「あなたは現状維持の生き方をずっと続けるのですか?」

今度は僕自身に問いました。独立して3年。2年間はとにかく走り続けました。3年目には軌道にものってきて現状維持の感覚が芽生えてきました。(あらら。。。今、少し現状維持状態、安全地帯モードでした。。。)僕は現状維持の生き方はしたくない!もっと成長したい、できれば非連続で。という欲求が自分の中にあるということはまだまだ僕は輝く可能性があるということをいま受けとっています。よし!脱出するぞー!

一緒にベンチャー魂で自分自身を進化・成長していきましょう!

※ NICT(情報通信機構)より引用

【連載26】流動性高く組織間・組織内の壁が低いシリコンバレー(秦信行)
【パネルディスカッション】起業家とVCが本音で語る?ベンチャーキャピタル活用法とは?

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